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  • 蓮池薫さんが手記を出版 北朝鮮の生活「自由なく、心に鉛」


     拉致の状況や北朝鮮での生活について語る蓮池薫さん=新潟県柏崎市

     拉致被害者の蓮池薫さん(51)=新潟県柏崎市=が14日までに共同通信の取材に応じ、このほど出版した手記「半島へ、ふたたび」(新潮社)の内容を踏まえ、拉致の状況や24年間の北朝鮮での生活を振り返り、当時の心境を語った。

     「袋詰めにされてゴムボートに乗せられた後、離れていく柏崎の夜景が忘れられない」。1978年7月、妻の祐木子さん(53)と海岸から連れ去られた。

     沖で別の船に移され、到着後に北朝鮮・清津へ連れてこられたと知らされる。祐木子さんとは離れ離れにされ、招待所へ向かう途中に見た清津の夜景。「蛍光灯ではなく白熱灯が多かった。その薄暗さがやけに悲しいというかショックでね」

     80年に祐木子さんと再会し結婚。2人の子をもうけた。子どもの将来のため“北朝鮮へ帰国した在日朝鮮人”として生きる道を選ぶ。北朝鮮側から「拉致という秘密を守るため『日本人というのは隠そう』と言ってきた」との事情もあった。

     楽しい時期もあったでしょうと人に聞かれる。「家族のだんらんはあっても、生活全体にどしーんと重しを置かれ、心に鉛が入っているような状況だった。やっぱり自由がないということです」と当時の心情を明かした。

      【共同通信】