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  • 人で増殖しやすい変異か 中国で採取の新型ウイルス

     中国・上海市で新型インフルエンザの患者から採取したウイルスに、人の中で増殖しやすくなり、病原性が増す可能性がある変異が見つかったと、東京大医科学研究所の河岡義裕教授が19日、明らかにした。

     現時点では、ほかに同様のウイルスは見つかっていないが、河岡教授は「この変異を持つウイルスが拡大しないか、注意深く監視する必要がある」と話している。

     このウイルスは5月、上海市の22歳の女性患者から分離された。女性の病状は回復している。

     ウイルスの8本の遺伝子のうち、PB2という遺伝子はウイルス増殖に関与するタンパク質を作る。今回のウイルスでは、これまで世界各地で採取された新型ウイルスとは異なり、PB2タンパク質の627番目のアミノ酸が「グルタミン酸」ではなく「リジン」に置き換わっていた

     鳥のウイルスでここがリジンになると哺乳類で増殖しやすくなるとされ、毎年人で流行するA型インフルエンザウイルスでも、この部分はリジンになっている。

     河岡教授は、この変異によって病原性が増すかなどを動物実験で確認したいとしている。

      【共同通信】