47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 新型インフル、国内初の感染確認 成田で大阪の高校生ら3人


     国内初の新型インフルエンザ感染の患者が確認され、記者会見する舛添厚労相=9日午前8時31分、厚労省

     厚生労働省は9日、カナダから米国経由で成田空港に到着した大阪府在住の男子高校生2人=いずれも(16)=と男性教諭(46)の計3人について、新型インフルエンザ感染が判明したと発表した。国内で感染者が確認されたのは初めて。新型インフルエンザが日本でも広がる事態が迫っていることが浮き彫りになった形だ。

     厚労省内で緊急記者会見した舛添要一厚労相は、3人について「わが国領土内で初めて確認された患者」と説明。その上で「入国前に確認されたもので、(政府の)対処方針上いわゆる『国内で発生した場合』には当たらない」と述べ、外出の自粛や学校の臨時休校などの対応をすぐには取らない考えを示した。同省などによると、3人のうち2人は機内検疫で感染の疑いが判明。残る生徒1人は機内検疫の際に症状がなく、いったん機外に出たところで体調不良を訴えた。

     厚労省によると、到着便から乗り継ぎ、既にタイや台湾などに出国した乗客の中に、隔離が望ましい人が13人いたほか、3人のうち機外に出た生徒の周辺にいた搭乗客で隔離対象となる最大11人が入国した恐れがあるという。

     厚労省などによると、3人は8日午後4時38分、米デトロイト発のノースウエスト航空25便で成田に到着。同機には乗客乗員計約410人が搭乗していた。

     会見で舛添厚労相は、搭乗者に対し「帰国して1週間から10日間は慎重に健康管理をしてほしい。少しでも問題があれば、厚労省のコールセンターに相談いただきたい」と呼び掛けた。

     3人は発熱やせきなどの症状があり、感染症指定医療機関の成田赤十字病院に搬送、隔離された。厚労省は世界保健機関(WHO)に対し「日本での感染例」として報告した。

     3人が在籍する高校は大阪府寝屋川市内の府立高で、計36人で4月末からカナダのオークビルに短期留学で滞在。

     厚労省は検疫法に基づき、帰国便の搭乗者のうち3人の同行者を含む49人について感染の有無を確認するため宿泊施設に10日間滞在させる。ほかの同乗者全員についても保健所を通じて健康観察を続ける。

      【共同通信】