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  • WHO警戒水準、初の「5」に 世界的大流行差し迫る


     29日、ジュネーブのWHO本部で緊急記者会見し、新型インフルエンザの警戒水準引き上げを発表するマーガレット・チャン事務局長(AP=共同)

     【ジュネーブ30日共同】新型インフルエンザの拡大を受け、世界保健機関(WHO)は29日、世界的大流行(パンデミック)が「差し迫っている」と表明、警戒水準(フェーズ)を現行の「4」から初の「5」に引き上げた。6段階のうち最悪のパンデミック「6」の一歩手前。国際的に人の移動制限などが強化され、経済、社会に深刻な影響が広がる公算が大きいが、WHOは各国政府や製薬業界、経済界に速やかな対策を講じるよう警告する必要があると判断した。

     WHOのマーガレット・チャン事務局長が29日深夜(日本時間30日早朝)、緊急記者会見を開き発表した。事務局長は世界的大流行になれば「人類全体が危機にさらされる」と強調。再引き上げは「地域レベルで持続的な人から人への感染」が確認されたためだと説明、ワクチン増産の必要性を訴えた。渡航制限や国境閉鎖は勧告しなかった。

     ペルーでも南米で初めて感染が確認され、感染確認は30日までに、北米や中南米、欧州、中東、オセアニアにまたがる計11カ国に拡大した。

     「5」は人から人への感染が2カ国以上で起きている状態。27日に「3」から「4」に引き上げたばかりだが、会見に同席したフクダWHO事務局長補代理は「6」への早期再引き上げの可能性について「十分あり得る」と述べた。

     インフルエンザの世界的流行は20世紀に3回あり、1918年発生の「スペイン風邪」では約4000万人が死亡した。

      【共同通信】