出版社と北海道新聞に賠償命令 道警裏金本訴訟で72万円北海道警の裏金問題を扱った書籍で名誉を傷つけられたとして、佐々木友善元道警総務部長が北海道新聞社(札幌市)と記者2人、講談社、旬報社に、慰謝料など計約600万円や謝罪広告を求めた訴訟の判決が20日、札幌地裁であり、竹田光広裁判長は道新などに計72万円の支払いを命じた。 争点となったのは、道新記者の取材を基に出版された講談社の「追及・北海道警『裏金』疑惑」と旬報社の「警察幹部を逮捕せよ」の一部。 判決理由で竹田裁判長は、佐々木さんが「本部長から『よくもこんな下手をうってくれたな』と叱責されたらしい」などとする記述は、読者に佐々木さんが不正経理を調査させないよう働き掛けたような印象を与えるなどと指摘。「原告や道警幹部全員が否定しており、約20人から裏付けを取ったとする点も不自然」と判断した。その上で「真実と認めるには足りず、信じる相当の理由もない」とした。 支払額は講談社の書籍について60万円、旬報社の書籍について12万円。講談社は「北海道新聞取材班」が著者、旬報社は取材班の責任者だった記者2人が共著者で、道新と記者2人の連帯責任を認めた。道新などは控訴する方針。 名誉回復の措置をめぐっては「(名誉を傷付けられたのは)書籍の主要部分ではなく、わずかな部分。謝罪広告や書籍の回収の必要性までは認められない」とした。 道新などは「記事はすべて真実で、訴訟は警察を批判する報道をさせないための圧力だ」と反論していた。 【共同通信】
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