参院事務局が個人情報違法漏えい 議員宿舎移転で70万円賠償命令東京都千代田区紀尾井町への参院議員宿舎移転計画をめぐり、個人情報を無断で参院事務局から推進派側に流されたとして、反対派の地元住民梶浦淳代さん(64)が国に約250万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は13日、「必要もないのに第三者にみだりに開示し違法」として、国に70万円の支払いを命じた。 松本光一郎裁判官はこの開示について、参院事務局と推進派の密接な関係を公表したのと同じと位置付けた上で「反対派を攻撃する材料を提供するのと同然の行為で、公正性が求められる国の機関の規範に著しく反する」と指摘した。 梶浦さんの代理人の紀藤正樹弁護士は、個人情報漏えいによる1人当たりの賠償額としては過去最高としている。 紀藤弁護士らは判決後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見し「情報漏えいに対する賠償額が数万-20万円程度と極めて低い中で、社会的評価にも影響する個人情報の漏えいを重くみた画期的な判決」と述べた。 判決によると、参院事務局の職員は2007年1月、移転計画について梶浦さんが電話で問い合わせをした際、氏名や住所、会話内容を内部資料としてパソコンに記録。資料には梶浦さんが明かした本人の病歴まで含まれていたが、推進派団体の求めに応じ、印刷して手渡した。 【共同通信】
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