47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 中国、チベットで依然厳戒 農奴解放記念日へ反発強く


     チベット民族の農民が手にするインド亡命以前のダライ・ラマ14世(右)と、パンチェン・ラマ10世が共に写っている写真=26日、中国・青海省貴徳県

     【貴徳県(中国青海省)27日共同】中国政府が「チベット動乱」を制圧し、チベット地域の統治権の確立を宣言してから28日で50年。チベット自治区がことし1月、この日を「農奴解放記念日」と制定したことへのチベット民族の反発は強い。中国当局は暴動の再発を恐れ、チベット民族の居住地域で依然、厳戒態勢を敷いている。

     青海省西寧市郊外にあるチベット仏教寺院、タール寺。寺院の入り口には覆面パトカーが停車、寺院内でも複数のパトカーが巡回し、僧侶らの様子を監視している。中国人の観光客も多く訪れ、一見平穏な中、異様さが際立つ。「先週末から急に監視が強化されたんだ」。僧侶の1人が暗い顔で明かした。

     同省ゴログ・チベット族自治州で21日、僧侶を含む数百人の市民らによる暴動が起きたため、警戒を強化したとみられる。だが、この僧侶は「中国政府は『農奴解放でみな幸せになった』とアピールするが、本当はわれわれに怒りがたまっていると熟知しているから怖いんだ」と、記念日制定に対する反発への警戒も理由だと指摘する。

     隣接する海南チベット族自治州貴徳県では27日、雪が降りしきる中、ゴログ方面へ向かう道に警官が検問所を設置。外国人の進入を阻むのが目的で、通行する全車両を止めて身分証をチェックし、トランクの中まで厳しく検査した。

      【共同通信】