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  • インドネシアの“ベニス” 水上市場に集う人々


     近隣の村から小舟で果物や野菜などを持ち寄り、物々交換するクイン水上マーケット=インドネシア・カリマンタン島のバンジャルマシン(共同)

     インドネシア・カリマンタン島(ボルネオ島)の南の玄関口、バンジャルマシン。日本ではあまり知られていないが、インドネシアでは「東洋のベニス」「千の川のある街」とも呼ばれている。

     バリト川とマルタプラ川が合流し、街の中を多くの支流が走る。地元で有名なのは「クイン水上マーケット」だ。毎朝4時ごろから8時ごろまで、ランブータンやバナナなどの果物、野菜、魚などを積んだ小舟が100以上も集まっている。

     よく見ていると、小舟同士が接近し、積み荷を交換している。約20年間、観光案内をしているアナン船長(48)は「早朝、ここで物々交換し、それぞれ村へ戻って売るんだ」と説明する。わざわざ舟でやって来る理由を尋ねると「村では川沿いに家が立っているので、舟で移動する方が便利なんだ」と話した。

     よどんだ泥色の川には、国内からの観光客用とみられる水上カフェや水上レストランもある。その一つ、「浮いて揺れるレストラン」という名の舟に近づいた。既にスマトラ島から来た客10数人が乗り込んでおり満員。船べりからスープと紅茶を頼むと、ココナツの葉でくるんで蒸したコメや春雨などが入ったスープが来た。あっさりした味だ。値段は計9000ルピア(約80円)だった。

     店長のラフマディさん(36)は「昔は1日の売り上げが80万ルピアぐらいあったが、経済危機のせいで最近は半分だよ」と嘆く。(バンジャルマシン共同)

      【共同通信】