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  •  噴水式のジュース自動販売機を見つめる勝部邦彦さん=島根県大田市

    今も現役、ジュース自販機 噴水式で1杯10円

     ガラス製の容器の中でジュースが噴水のようにふき出す。10円硬貨を入れると「ビー」という音が鳴り、紙コップに注がれる。昔懐かしい噴水式のジュース自動販売機が、島根県大田市で今も現役で稼働している。

     持ち主は「さんべ食品工業」社長の勝部邦彦さん(53)。亡くなった先代社長の父親が40年以上前に購入した。

     機器メーカーのサンデン(群馬県伊勢崎市)では1960年代から約4000台を製造。今も現役なのは勝部さんのものだけという。同型は自販機の普及につながったとして国立科学博物館の「未来技術遺産」に登録されている。

     勝部さんは毎年3月と9月の2回、JR大田市駅前の商店街で開かれる彼岸市で自社製のオレンジジュースを1杯10円で販売してきた。多い日は1000杯以上売れ、自販機を見に訪れる人もいる。

     これまで大きな故障はなかったが、昨年8月にガラス容器にひびが入った。「故障が起きたらもうやめよう」と考えていたが、子どもたちの笑顔を思って考え直した。勝部さんは「妻と同い年ぐらいで愛着がある。できるだけ長くもってほしい」と話している。

      【共同通信】