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  • ラファエロの傑作公開 顕微鏡でミリ単位の修復


     修復前の画家ラファエロの「ひわの聖母」。右は修復を終え報道陣に公開された絵(フィレンツェ県提供・共同)

     【フィレンツェ22日共同】イタリア中部フィレンツェのウフィツィ美術館は21日、ルネサンス期を代表するイタリア人画家ラファエロ(1483-1520年)の傑作「ひわの聖母」(縦107センチ、横77センチ)について約10年間の修復作業を終え、内外の報道陣に公開した。修復責任者は「顕微鏡を使ったミリ単位の作業だった」と苦労を語った。

     ひわの聖母は、ラファエロが1505-06年、友人のために描いた作品だが、47年ごろ友人宅ががけ崩れで崩壊し、ばらばらになった。その後、幾度か修復が行われたが、継ぎはぎの個所が残った上、全体的に描き直されてオリジナルの色彩は失われた。

     修復作業はまず、赤外線やエックス線を使って絵の下書きの状態を確認。次いでオリジナルの上に塗り重ねられた絵の具を、顕微鏡を使いながら削り落とした。その結果、全体的に暗かった絵画の下から青や赤の鮮やかな色調がよみがえった。

     また、継ぎはぎ部分は削られ、化粧しっくいで表面を平らにした上で周りの色に合わせ新たに描き加えられた。修復の過程で、ラファエロが絵の具の乾きを早くするため、下塗りの材料としてガラスの細かな粉を使っていたことも明らかになった。

      【共同通信】