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  • AIG、純損失2・4兆円 米政府、15兆円に支援増

     【ニューヨーク10日共同】経営危機に陥り、米政府の管理下に置かれた保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が10日、発表した2008年7-9月期決算は、純損失が244億6800万ドル(約2兆4000億円)に達した。政府は損失の急拡大に対応するため、保険会社向けで初の資本注入となる400億ドルを含む最大1525億ドル(約15兆1000億円)の新たな支援策を打ち出した。

     AIGが9月中旬、事実上の政府管理下に置かれてから2カ月足らずで支援規模が膨れ上がることになり、巨額の公的資金を投入し続ける“歯止めなき救済”に批判が高まりそうだ。

     米財務省のカシュカリ次官補(国際経済開発担当)は10日、追加支援策について「金融システム安定に必要な措置だ」と語った。

     AIGは前年同期は30億8500万ドルの黒字だったが、その後4・四半期連続で赤字となり、損失額は計429億ドルに達した。

     7-9月期決算では、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と呼ばれる金融派生商品(デリバティブ)関連で約75億8000万ドル、その他のサブプライム住宅ローン関連で183億ドル超の評価損を計上した。

     政府は金融危機対策の緊急経済安定化法に基づき、優先株を購入する形で400億ドルの資本を注入する。さらに、AIGが保有する不良資産の買い取りなどに約500億ドルを投じ、これまでの資金繰り支援を中心とした枠組みから、価格下落が懸念される金融商品の買い取りに踏み込む。

     政府は資金繰り支援のためAIGに600億ドルを融資する。政府は9月に850億ドルの支援枠を設けたが、資本注入を実施する代わりに枠を狭めた。返済期限をこれまでの2年から5年へ延長、金利水準を現在の年10%程度から半分ほど引き下げて負担を軽減するなど、当初の救済条件を大幅に緩和する。

      【共同通信】