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  • 周辺住民の肺がん死亡3倍 岐阜のニチアス羽島工場

     アスベスト(石綿)関連製品を製造していた建材メーカー「ニチアス」羽島工場(岐阜県羽島市)の周辺に住む住民は、肺がんによる死亡率が全国平均の約3倍に上ることが、大阪府立公衆衛生研究所の熊谷信二生活環境部長の27日までの調査で分かった。

     石綿工場の周辺住民に対し、典型的な石綿関連疾患である中皮腫だけでなく、肺がんも対象にした疫学調査は全国で初めてという。

     調査は同工場で毒性の強い茶石綿の取り扱いをやめた翌年の1992年時点で工場周辺400メートルの範囲に住んでいた住民が対象。気象データなどから当時の石綿の飛散濃度を推定、濃度に応じて地域を4つに区分し、死因や喫煙の有無などを書いた質問用紙を配布して約9割の男女1907人から回答を得た。

     このうち、工場に近く石綿の濃度が最も高い地域の住民では、92年以降に肺がんで死亡した男性は、仕事で日常的に石綿を扱っていた住民を除くと8人で、全国平均から推定される2・72人の2・94倍だった。

      【共同通信】