観測船「しらせ」スクラップ濃厚 売却先は決まらず今夏に老朽化のため退役した南極観測船「しらせ」の売却先を検討する南極地域観測統合推進本部(事務局・文部科学省)の委員会は7日、購入を希望する2者が提出した利用計画について、運営方法や資金面などに懸念があるとして、売却は難しいと判断した。 近く同本部が正式に決めるが、しらせは一部をメモリアルとして残し、スクラップとなる可能性が濃厚になった。委員らは「25年間活躍してくれた船なので、何とか残したかったが残念だ」などと話した。 しらせは「宗谷」「ふじ」に続く3代目で1982年に就航。厚さ1・5メートルの氷を割って航行できる世界有数の砕氷能力を持つ。日本の南極観測を支え、今年4月に最後の航海を終えた。 同本部は当初、引受先を自治体から探そうとしたが、高額な維持費などを理由に希望はなく、対象を民間に拡大。企業など7者から応募があったが辞退が相次ぎ、広島県江田島市の建設・企画開発会社など2者が「南極観測などについて考える体験学習の場として活用したい」といった利用計画を出していた。 【共同通信】
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