微動だにしない加藤医師 落胆隠せぬ遺族「被告人は無罪」-。被告の加藤克彦医師(40)は微動だにしないで判決に聞き入り、女性の遺族はがっくりと肩を落とした。20日に言い渡された福島県立大野病院事件の福島地裁判決。言い渡しの瞬間、廷内は関係者が沈痛な表情を浮かべ、重苦しい雰囲気に包まれた。 スーツを着た加藤医師は遺族に頭を下げて入廷。緊張した様子で立ち、無罪判決にも前を見据えたまま。着席後は手を固く結び、判決を聞いた。 「言い訳しないでミスを受け止めて」と傍聴を続けてきた遺族。女性の父はがっくりと肩を落とし、何度かハンカチで目元をぬぐった。女性の夫はにらむような鋭い視線を前方に向けた。女性の母は目を閉じたまま小さな体を折り曲げ、裁判長の言葉を聞き取ろうしていた。 地裁正面玄関前で、判決を聞いた川崎市立井田病院の鈴木厚内科医(55)は「訴えられるかもしれないと腰が引けることもあった。これでやっと患者を守るための治療を臆することなくできる」とほっとした様子で話した。 【共同通信】
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