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  •  被爆から63年の原爆の日を迎え、平和と核兵器廃絶を願い営まれた平和記念式典=6日午前8時24分、広島・平和記念公園

    広島で平和記念式典 「核廃絶は多数派の意思」

     広島は6日、原爆投下から63年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。秋葉忠利市長は平和宣言で「原爆体験の悲劇と苦悩から生まれた真理に導かれた核兵器廃絶は、多数派の意思。世界の市民とともにあらん限りの力を尽くし行動する」と誓った。

     被爆者や遺族ら約4万5000人が出席。投下時間の午前8時15分に平和の鐘が鳴らされると、参列者は黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

     秋葉市長は「米国の核政策の中枢を担ってきた指導者たちさえ、核兵器のない世界を求めるまでになった」と、核廃絶論が国際政治の潮流になりつつある現状を指摘。

     「必要なのは、子どもたちの未来を守る強い意志と行動力」とし、廃絶という多数派の声に耳を傾ける米新大統領誕生への期待感を表明した。

     日本政府に対しても、廃絶に向けた主導的な役割のほか、原爆症認定訴訟で10連敗したことを踏まえて「平均年齢が75歳を超え、高齢化した被爆者の実態に即した温かい援護策」を要請。

     「心身をさいなむ原爆の影響は過小評価され、被害の全貌(ぜんぼう)は未解明だ」として、原爆体験の「心の傷」の調査を市で実施すると表明した。

     海外からは、過去最多の55カ国の代表が列席。核保有国では、北京五輪開幕を2日後に控えた中国が初めて、ロシアが9年連続で参加した。

     就任後、初参列した福田康夫首相は「非核3原則を堅持し、核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けて国際社会の先頭に立つことを誓う」とあいさつ。

     子ども代表の「平和への誓い」で小学6年の今井穂花(ほのか)さん(11)と本堂壮太君(12)は「ヒロシマで起きた事実に学び、たくさんの人に伝えていく」と読み上げた。

     黙とうに先立ち、この1年間に死亡が確認された被爆者5302人の名前が記された原爆死没者名簿2冊が、原爆慰霊碑に納められた。広島市内に住む被爆者7万5642人の平均年齢は74・8歳(3月末現在)。全国では75・1歳(同)となった。

      【共同通信】