人工麝香、体内に蓄積 母乳や脂肪から微量検出高級香料であるムスク(麝香)の代替品として化粧品や香水に使われ、生物のホルモンの働きを乱す内分泌かく乱(環境ホルモン)作用も指摘される「人工麝香」が、日本人の母乳や脂肪組織中に残留していることを佐賀大、愛媛大、熊本大の共同研究グループが10日までに突き止めた。 欧米では報告例があるが、日本人の体内から検出されたのは初めて。 グループの上野大介佐賀大講師は「母乳濃度から推定した乳児の摂取量は、影響が心配される量の100分の1から1000分の1と少なく、現状では問題にならない」としながら「胎児や乳児は化学物質の影響を受けやすいので、妊娠中や授乳期には香料を使った製品の使用を控えるなどして、摂取をできるだけ減らすのが望ましいだろう」と話している。 検出したのはHHCBとAHTNという2種類の人工麝香。HHCBなどは生体内に比較的残留しやすい上、男性ホルモンの働きを妨げる作用などが動物実験で指摘され、欧州では使用規制の動きもある。 【共同通信】
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