薬害肝炎の原因となった血液製剤フィブリノゲンを投与後、C型肝炎を発症した418人に厚生労働省と製薬会社から事実関係が伝えられていなかった問題で、同省は22日、このうち計118人の実名やイニシャルが記載された資料が2002年以降省内に保管されていたと発表した。
厚労省は同日、本人に伝える努力をしなかった経緯を検証し、関係者の法的、道義的責任の有無を判断する調査チームを立ち上げた。舛添要一厚労相は午後、本人への告知を要請するため、製薬会社社長を同省に呼び面会した。
薬害肝炎訴訟の原告は「早い時期に情報が伝えられていれば、症状の悪化を防げた患者がいる可能性がある。原因が分からず訴訟に参加できなかった人もいるはずだ」と対応を批判している。
118人のうち2人については氏名が、残る116人はイニシャルがそれぞれ記載されていた。
このほか氏名などは不明だが、医療機関名が書かれていた人が3人、発症日や治療経過などが記されていた人が44人おり、これらを含めると個人の特定につながる可能性があった人は計165人に上る。