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トヨタ自動車がハイブリッド車の新型「プリウス」のブレーキトラブルで、ようやくリコール(無料の回収・修理)を決めた。 昨年5月に販売を始めた新型プリウスだが、ブレーキ不具合の苦情は昨秋から寄せられていた。 当初は担当常務が「感覚的なもの」と説明する一方で、ブレーキシステムの改善を行っている。ユーザーにしてみれば不誠実な対応に映る。 ユーザーのクレームが広がる中で、豊田章男社長は5日夜、緊急記者会見を開いたが、この時点でも陳謝するのみで具体策を打ち出さなかった。トヨタのこれまでの対応は「後手に回っている」と言わざるを得ない。 トヨタの品質問題は、2009年8月に起きた米国でのレクサスの死亡事故がきっかけだった。アクセルペダル関連の事故で、この間、トヨタは対応の遅れを批判され続けてきた。 昨秋、トヨタはレクサス以外に主力乗用車のカローラなども含め、アクセルペダルの自主改修措置に乗り出した。 今年1月になって、リコールと自主改修を合わせた対象車が昨年の全世界販売台数を上回る700万台以上になることが分かり、大規模リコール発表を行ったばかりでもある。 新型プリウスがいかに同社の販売再生を懸けた看板車であり、トヨタの先進技術の粋を集めた象徴だったとしても、一連の対応の悪さは「危機管理能力が欠如している」と指摘されても仕方がないだろう。 日本製品は戦後の一時期「安かろう、悪かろう」と言われた。今日では世界の消費者から厚い信用を勝ち得ている。 トヨタはその看板企業だ。トヨタ車は故障が少なく、高い燃費性能で世界のドライバーから称賛されてきた。 だが、相次ぐ品質問題でトヨタ車に対するユーザーの信頼が損なわれたのは否めない。 消費者が商品に求めるのは「安心・安全」にほかならない。トヨタをはじめとした日本車が世界のドライバーから高く評価されたのは、それがあったからだ。 トヨタにはいま一度、ものづくりの原点に立った品質管理を徹底してほしい。また失いかけている信頼を、一日も早く取り戻してもらいたい。
[記事全文] 【琉球新報】
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