47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  •  魁皇関の古里、福岡県直方市のファンは「郷土の星」の快挙を特製の花火や大声援で祝った。地元後援会は記録更新の際には新たな化粧まわしを贈る計画で、戦後最年長大関のさらなる活躍を後押しする。 大型テレビを置き、取組を放送した明治屋産業「びっくり市」(同市)には、向野敏昭市長や市民約200人が集結。魁皇関が勝つと、拍手と万歳がわき起こった。内藤博俊後援会長は「1日待ったが、若い相手をよく破った。連勝してほしい」と笑顔だった。 魁皇関の父、古賀誠二さん(68)は自宅でテレビ観戦。「初日に負けて気楽になったと思う。本当の喜びは新記録達成。気持ちを新たにしてほしい」と願った。 同市の遠賀川河川敷では、魁皇関が勝つたびに花火を2発打ち上げている。この日は、いつもより大きい紅白や金の5発が夕暮れの空を彩った。記録更新時には10発打ち上げる予定という。 綱とりを逃し、土俵への思いが「好きな相撲を取りきる」となっても二人三脚で向き合うのは変わらない。引退の危機に直面しては心に芽生える弱気の虫を鎮め、体をケアする治療院への送迎は充子夫人の役目だ。 進退をかけた昨年の初場所は虫垂炎にも苦しみ、場所後に入院した病院で手術の必要はないと医師に告げられると「春場所に間に合う。まだまだ相撲を取れる」。2人は笑みを浮かべた。食卓に今、用意されているのは体にいいというニンジンジュース。元日にはマッサージ師に体をほぐしてもらい、戦いに備えた。 勝ち組、負け組に色分けされ、長引く不況で自信を失いつつある日本。悔しい思いを今につなげる努力を怠らず積み重ねた807の白星には、信念を持って一つのことをやり抜く尊い輝きがある。=2010/01/12付 西日本新聞朝刊=
    [記事全文]
      【西日本新聞】