![]() キリンホールディングスとサントリーホールディングスの経営統合に向けた交渉入りが明らかになった13日、兵庫県内の消費者や小売り関係者らの間に驚きが広がった。統合した場合の商品開発力アップに期待する声が上がる一方、愛着のある商品が消えてしまうのではないか-と不安視する見方も出た。 サントリー「モルツ」を主力銘柄にする神戸市兵庫区の飲食店の従業員(52)は「(メーカー間の競争の厳しさも)そこまできたかという印象。確かに、消費者は値段を優先しがちで、お得な大びんの『スーパードライ』(アサヒビール)の方がよく出るが…」と驚いていた。 同市内のスーパーの仕入れ担当者は「大手2社の統合で商品開発力や資本力がアップすれば、よりよい商品を安く販売できるようになる」と期待。別のスーパーは「これを引き金に、ほかのビール会社や食品会社などでも再編が進むのでは」との見方を示す。 缶コーヒーでキリン、サントリー両社と競い合うUCC上島珈琲(同市中央区)も「食品業界に与える影響は大きい。缶コーヒーでも脅威になる」と厳しい表情。 キリンビール神戸工場(同市北区)の従業員(38)は「驚いたが、詳しい状況が分からないので、期待も不安も持ちようがない」と話した。 一方、同市灘区の主婦(38)は「阪急電鉄と阪神電鉄が統合した時のように、消費者には影響はあまりないのでは。利益の出る主力銘柄はきっちり残るでしょうし」と冷静な受け止め。ただし「全体的にキリン色が強くなるかもしれませんね」とみる。 居酒屋などに関する著書のある芝田真督(まこと)さん(62)=同市垂水区=は「(サントリーが国内首位の)ウイスキーが落ち込んでいる象徴でしょうか」。飲食店を巡ってもウイスキーを注文する客を見かけることが少ないといい、「互いの強みを発揮して相乗効果になればいいが、ウイスキー部門が縮小しないか心配」と話した。
[記事全文] 【神戸新聞】
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