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やかましく、もといにぎやかにサッカーW杯南アフリカ大会が開幕した。開会式でも試合最中でも、民族楽器ブブゼラのけたたましいこと。長さ約1メートルあるラッパの一種だ。アフリカ勢の試合では一般的だったが、今回は4年に1度の大舞台。敵味方入り乱れて鳴り響く。地方色があって大会気分を盛り上げるが「プレーに集中できない」「指令が聞こえない」など、多くのチームの監督、選手から苦情。取り締まりを求める声もある。日本代表は今夜が初戦。対するカメルーンは、地元アフリカ勢なので熱狂的なブブゼラの洗礼を浴びるのは必至だ。ブブゼラは、プラスチック製が出回っているがもともとは牛の角製。広い草原で、連絡や合図などに用いられたという。牛の角には神秘的な力が宿るのか。牛ふんを詰めて冬の間、土に埋める肥料作りがある。オーストリアのシュタイナーという人智(じんち)学者が提唱した有機農法で、日本でも導入している農家がある。なぜ牛の角かは分かりにくいが、天体の運行と関係しているらしい。「角を矯(た)めて牛を殺す」ということわざがある。わずかな欠点を無理に直そうとして全体を駄目にする意味。日本代表の岡田監督はわきまえていて、選手の欠点よりも長所を重視した起用を行うと聞く。少々荒くても力強さを望みたい。牛のつながりで、どうしても口蹄疫問題を思ってしまう。人と家畜の関係をあらためて考えさせられた。死なせた牛を供養する農家の話を聞くにつけ、今の日本には牛たちの加護があると信じたい。今夜ブブゼラの響きも味方に付けよう。
[記事全文] 【宮崎日日新聞】
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