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  • ▼おっ、防衛相に、と思ったら、一字違いの防災相だった。一カ月前の改造内閣で、文科相をわずか四カ月で退任したばかりの中川正春氏の異例の再入閣▼一緒に交代した閣僚が参院の問責決議や秘書の有罪判決など、問題が指摘された中でただ一人、失点がなかった。この際、連日よたよた答弁で野党の集中砲火を浴びる田中直紀防衛相との交代ならおもしろかったし、復権にもなった気がするが、野田佳彦首相にそれほどのしゃれっ気も、配慮もなかったようだ▼中川氏は一昨年、民主党の外交・安全保障調査会の会長を務め、「武器輸出3原則」緩和方針を党に報告している。憲法九条の解釈を「知らない」と答えた田中防衛相よりはるかに外交・防衛通だろうし、政権の方針を明確にする人事ともいえ、藤村修官房長官の「何でもできる人。適材」の選任理由の説明も額面通り受け止められたに違いない▼防災相は復興庁発足で増員となったポスト。新設の「復興相」は平野達男復興対策担当相の横すべりで、兼務だった防災担当相を受け持つというのでは「温情人事」の見方を吹き飛ばせるかどうか。岡田克也副総理が兼ねる少子化対策、男女共同参画も担当する。先の交代は岡田副総理入閣の影響といううわさも引きずる気がして、気の毒▼そんな勘繰りは中川氏の意に介するところではあるまい。文科相として、東日本大震災後の学校の防災教育や震災対応を手掛けている。防災相としても考え方に変わりはなし。東南海大震災などの備えにも期待したい。不穏な政局。再び在任数カ月とならぬことを祈りつつ。
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      【伊勢新聞】