![]() のどかな農業地帯に幻想的な光を放つブルーのドーム登場―。新発田市紫雲寺地区のイチゴ生産農家が昨年秋から、青色発光ダイオード(LED)を使ったイチゴ「越後姫」のハウス栽培に取り組んでいる。冬場の日照不足を補い、樹体の生育を促進させる効果があるとされ、本格的なイチゴ栽培への導入は県内で初めて。実が大粒になり収量も増える効果がみられたといい、ハイテクとイチゴ栽培という異色“コラボレーション”の成果は上々のようだ。 青色LEDを使って越後姫を栽培しているのは、同市(紫雲寺)真野原外の伊藤昭二さん(59)。伊藤さんはイチゴを中心にコメやネギなども栽培する農家で、イチゴ生産歴は約30年。徳島県で行われていた先進事例を地元の知人から聞き、試験的に導入することにした。 伊藤さんは昨年11月、5棟あるイチゴ栽培のビニールハウスのうち、1棟に青色LEDを設置。数は約300個。24時間点灯させたままで、消費電力は100ワットの裸電球2個分と同じぐらいと、「省エネ」で経済的だ。 ハウスでのイチゴの促成栽培は普通、前年10月上旬ごろに苗を植え付け、1月中旬から6月中旬までに3―4回収穫する。果実の出来は、イチゴの木や葉が成長する冬場にどれだけ日照があり、光合成が行われるかが重要だとされている。 「ほかのハウスで育てたイチゴに比べ、葉や花の生育がよく、実も粒ぞろい」と伊藤さん。ダニの発生を抑止する効果もあるとされ、減農薬での栽培にもプラスになると期待されている。 毎夜、周囲に民家もなく真っ暗な農地に青く浮かび上がるハウスは、文字通り「異彩を放つ」。伊藤さんの取り組みを知り、「うちでもやってみたい」と、ほかの栽培農家から問い合わせがあるという。 伊藤さんは「冬場の日照不足に悩まされている日本海側では、特に大きな効果があるのではないか」と話している。
[記事全文] 【新潟日報】
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