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「うつらない」「うつさない」ための努力も 【沖縄タイムスのコラム】 …「うつらない」「うつさない」ための努力は私たち一人一人にも求められている。今更ながら手洗いやうがいといった基本を徹底したい▼中小の事業所が多い県内では、体調不良で仕事を休みづらいのも事実だが流行期を早く終わらせるためにも「休む勇気」「休ませる勇気」を持てるよう、今のうちから備えておきたい。(2009年11月1日付「大弦小弦」)全文
【写真】新型インフルエンザ対策マスクを着け、ボールを操るサッカー選手。これでウイルスも怖くない? インド・ガウハーティ郊外で。(AP=共同)(2009/08/14)

【アニメ】新型インフルエンザについて学ぼう(政府広報)はこちら
▼【動画】政府インターネットテレビのインフルエンザ対策特集(予防・受診・療養)はこちら ▽受診のルールや自宅で療養するときの注意点(動画7分半) ▽手洗いの仕方や咳エチケット(動画7分半)
▼政府の「流行シナリオ」こちら
▼47特集「医療新世紀」がインフルエンザ講座(4回)を掲載しました。講師は国立感染症研究所感染症情報センター の安井良則主任研究官です。
 第1回「大流行時に医療サービスの継続ができるかどうか」
 第2回「タミフル耐性の監視を」
 第3回「重症化しやすい人は」
 第4回「せきエチケットの徹底を」 ▼共同通信が伝える最新ニュースは こちら ▼参加新聞社を含む関係ニュース一覧はこちら ▼各社のニュース特集 共同通信 北海道新聞 東奥日報 デーリー東北 河北新報 下野新聞 中日新聞 山形新聞 産経新聞 信濃毎日新聞 新潟日報 岐阜新聞 京都新聞 神戸新聞 中国新聞 西日本新聞 佐賀新聞 長崎新聞 琉球新報 ▼関連リンク 厚生労働省サイトのインフルエンザ・ページはこちら 厚労省の電話相談窓口は03(3501)9031▼外務省の相談窓口(平日の午前9時から午後5時)は電話03-3580-3311、内線5888 (診療所内線: 5902、5903)=海外の情報▼国立感染症研究所米疾病対策センター(CDC)WHO(世界保健機関)サイト 英語 日本語▼感染マップ=英BBC ▼芸能界・スポーツ界への感染 オードリー春日 オードリー若林 キム・ヒョンジュン(来日中に東京で入院 「NEWS(ニュース)」の山下智久と錦戸亮 日ハム 中日ドラゴンズ2軍 阪神2軍 宝塚の一樹千尋 ジェフ千葉のアレックス 大相撲の岩木山、清瀬海、把瑠都、琴禮、光龍 甲子園・立正大淞南 サッカー女子日本代表の高良 国体出場の札幌一高2選手 ▼47トピックス「鳥インフル」はこちら ▼WHO事務局長のパンデミック宣言のポイントはこちら

今は昔、空港での水際作戦 【中日新聞のコラム】 今から思えば奇妙な感じさえする。まだ数カ月前には、感染の疑いのある人を空港近くのホテルに“隔離”したりして、新型インフルエンザを水際で食い止める、と躍起になっていた▼今はもう、内の内まで入り込み、日常の一部ともいえる蔓延(まんえん)ぶりである。…さて、この新型インフルエンザなる呼び方、九文字もあって長い…最近、中国を旅した時、新型インフルエンザの感染防止啓発の看板などに「甲型流感」とあって、懐かしかった。…(2009年10月31日付「中日春秋」)全文 学校の情報発信 インターネット活用を応援したい 【神戸新聞のコラム】 朝、新聞を手にしたら、まず学級閉鎖の欄を確かめる。新型インフルエンザの感染拡大で、そんな習慣も広まっているようだ。…学校もインフルエンザ情報の発信に工夫を凝らす。各学校がホームページを簡単に更新できるシステムを、神戸市教委が9月に本格稼働させて以降、閲覧が一気に増えた。学級閉鎖に加え行事情報などを載せる学校が増えたからだ…ある校長は日記のように毎日、ホームページに書き込む。保護者だけでなく住民の視線も意識して学校の様子を伝えているという。「情報を発信せずに協力だけ求めるのは難しい」と。情報は人を結ぶ力を持つ。災いの中で生まれつつある学校の情報発信を応援したい。(2009年10月28日付「正平調」)全文 カテキンが効く 【徳島新聞のコラム】 …カテキンにインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があることを、徳島文理大学薬学部の葛原隆教授が突き止めた。もっともカテキンは腸で分解されるため、緑茶を飲んでも効果は期待できない カテキンが腸内で分解されないようにすれば、新型インフルエンザウイルスの治療薬開発につながるという。タミフルが効かない耐性ウイルスに有効な新薬の開発にも期待がかかる ぜひ開発してほしい…(2009年10月24日付「鳴潮」)全文 人類の知恵、ワクチン 【愛媛新聞のコラム】 ウイルスの正体は長年、謎に包まれていた。人の命をも奪う病原体。細菌の一種と考えられた時期もあった。‥意外にも正体判明から100年に満たない▲それ自体では増殖できない‥わたしたち生物の細胞内に侵入、その機能を利用して複製を繰り返すのだ。‥宿主も、自らの細胞が乗っ取られるのを傍観しているわけではない。抗体をつくり防衛する。免疫機能という。これを利用したのがワクチン療法だ。あらかじめ体内に抗体をつくり、免疫機能を持たせるという人類の知恵▲新型インフルエンザのワクチン接種が始まった。やっとか、と思う。‥(2009年10月21日付「地軸」)全文   気になる副作用 【南日本新聞のコラム】 …ワクチン。…気になるのが副作用。メーカーの免責制度や副作用が出た場合の保障制度の説明もまだ不十分だ。危機管理の態勢整備を急いでほしい。副作用を訴える患者が列をなす事態は避けなければならない。(2009年10月19日付「南風録」)全文  不可解なことが多い、多すぎる。夜も眠れない…だから…【熊本日日新聞のコラム】 30年ほど前、三球・照代の地下鉄漫才が人気を集めた。「地下鉄は一体どうやって入れるのかな。それ考えると夜も眠れないの」。三球が絶妙にボケた ▼最近では、インフルエンザワクチンのことを考えると、夜も眠れない。季節性の接種が始まり、やがて新型も始まる。それにしては不可解な点が多い。多すぎる。その一部を漫才風にまとめると ▼「ワクチンはなぜ打つの」「完全予防は無理だけど、重症化を防ぐためよ」「特に、基礎疾患を持つ人のね」「いや、新型は健康な人も重症化するそうよ」…(2009年10月16付「新生面」)全文はこちら  8人欠場でも東北大会優勝 【秋田魁新報のコラム】 久々に心からたたえたい勝利だ。べンチ入り20人のうち8人が新型インフルエンザで欠場。準々決勝、準決勝、そして決勝と12人で戦った秋田商が4年ぶりに秋の東北高校野球大会を制した。同時に来春のセンバツも確実となる…▼12人の心境はどうだったのだろうか。さらに4人感染すればもうゲームはできないし、甲子園も遠のく。そして感染した選手の分まで頑張らなければ—。かなりのプレッシャーがあったことは想像に難くない▼準々決勝から勝利のたびに12人全員が泣いた。記録員までもが感染予防のためのマスクを涙でぬらしていたという。4試合で失点はわずか1。エースの片岡元気投手の気迫に満ちた投球、それに引っ張られるかのように野手も守り切った…(2009年10月15日付「北斗星」)全文   学級閉鎖した学校名は非公表? 【下野新聞のコラム】 …宇都宮市教委が新型あるいは季節性インフルエンザで学級閉鎖などをした学校名を非公表にしたのは「児童生徒を風評被害から守るため」だという。…▼同市教委によると、学校名を公表していた際、「学級閉鎖が解除されたのに子どもが学習塾の受講を断られた」「(感染児童の)保護者が会社に出社を止められた」などの報告が多数寄せられたのだという…▼そもそも学校名の公表は地域に警戒を呼び掛け、感染拡大を防止するためではなかったか。学校の不名誉というような問題でもない。宇都宮市教委の判断にはどうも首をかしげざるを得ない…(2009年9月15日付「雷鳴抄」)コラム全文 宇都宮市教委が学校名伏せて学級閉鎖発表(9月11日、下野新聞)%E3%81%A0%E3%82%8B%E3%81%B3%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%85%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF.jpg  安心して人前でくしゃみしたい 【中日新聞のコラム】 くしゃみの回数について、昔は「一ほめられて、二憎まれ、三惚(ほ)れられて、四風邪ひく」などと言った。…ただの鼻炎によるくしゃみだとしても、通勤電車やバスなど人込みで発せられれば「一疑われて、二警戒され、三避けられて、四白い眼(め)で見られ」なんてことにもなりかねない▼妙な言い方だが、罪のないくしゃみの一つや二つ、人前でも安んじてできる日が早くきてほしいものだ。やっかいなインフルを一発で退散せしめる、いいまじないはないものか。(2009年9月9日付「中日春秋」)
【写真】楽天戦が中止となり、インフルエンザ予防のためマスク姿で球場を出る日本ハムのダルビッシュ有投手=8月19日午前、北海道旭川市→記事全文はこちら  やるべきことが本当にできているか 【山陽新聞のコラム】 新型インフルエンザ用ワクチン接種の優先順位に関する意見募集が始まった。民主党の新政権づくりに注目が集まるが、ミクロの敵への監視の目を緩めるわけにはいかない。…8月下旬に出た厚生労働白書は、ウイルスの性質に変化がみられた時に対策の指針見直しを含めて「対応の変更を行う」と切迫感に乏しい。新型の出現後、やるべきことが本当にできていたのか、今になって考えさせられる。関係省庁も政治も、国民もである。症状が軽いことで油断がなかったか。…政治の積極的リードが求められる。「時間はあったのに」と、後で悔やみたくはない。(2009年9月8日付「滴一滴」)全文  「風の盆」が心配 【北日本新聞のコラム】 …富山市八尾町の市街地では、きょうから「おわら風の盆」が始まる。馬の背のような坂の町のあちこちで哀愁を帯びた調べが流れ、優美な舞が繰り広げられる。町民だけでなく全国のおわらファンが、この日が来るのを待っていた。ことしは気になることがある。流行風邪だ。新型インフルエンザは既に全国で流行期に入ったとみられ、今月下旬にも感染のピークを迎えるという。風の盆の3日間、八尾には20万人を超える観光客が訪れるともいわれる。…(9月1日付「天地人」)  道路でつばを吐く行為禁止令 【徳島新聞のコラム】 フランス北部・クレーヌ市の市長が、道路でつばを吐く行為を禁止する布告を出したという。新型インフルエンザの感染拡大を防ぐためだ。効果のほどは分からないが、それだけ感染が深刻なのだろう。…韓国政府はきのうから、すべての学校で登校時の体温検査に乗り出した。日本でも、もっと徹底した対策が取れないものか。(2009年8月28日付「鳴潮」)全文  「死が私達を包囲しています」 【東奥日報のコラム】 「今は死が私達を包囲して居ます」。1920(大正9)年1月25日付の「横浜貿易新報」に、与謝野晶子の「死の恐怖」と題する一文が載った。スペイン風邪がなお猛威を振るう中、国民的な対策を訴えたのだ(岡田晴恵編「強毒性新型インフルエンザの脅威」より)。  与謝野家でも既に2年前の秋、子供たちが次々と感染し、晶子自身も床に就いた。何とか乗り切ったが、周囲では死を見送る場面が続いた。そんな体験を踏まえつつ、無常を感じるほどだと世相を憂えた。「怠惰」とか「むざむざ」という言葉には切迫感も。そして「予防と治療とに人為の可能を用ひないで、流行感冒に暗殺的の死を強制されてはなりません」と。…(2009年8月27日付「天地人」)全文はこちら  ケース・バイ・ケースの柔軟性を 【神戸新聞のコラム】 …5月の新型インフルエンザの流行では、想定とは違う事態が起きているのに、がんじがらめの通達や基準で融通が利かず、窒息しそうになった◆最前線にさらされた学校や企業では今、マニュアルの見直しが進む。対策は立てるが、その一方で、ケース・バイ・ケースの柔軟性も残しておく。担当者の口から「臨機応変」や「個別対応」の言葉が多く聞かれるのもうなずける…(2009年8月26日付「正平調」)全文  鳥インフルが新型に変異したら大変 【高知新聞のコラム】 0・1%。季節性インフルエンザの致死率である。季節性とは例年冬にはやる普通のもので、わが国でも毎年1千万人がかかり、1万人ほどが死亡すると推定されている。この季節性と同程度と見られていた新型の致死率が、最近の研究で、それより高い0・5%と出た。…気になるのは、東南アジアや中国などで人への感染が相次ぐ鳥インフルエンザの動向だ。何しろ致死率63%(今年2月)。これが新型に変わり、現在の新型と重なって流行する懸念があるという。わが国でも流行が始まれば、人口の25%が感染、スペイン風邪の致死率2%を適用して64万人が死亡すると、政府は推計する。…(2009年8月20日「小社会」)全文  一本の藁(わら)がラクダの背骨を打ち砕く 【中日新聞のコラム】 <最後に載せられた、たった一本の藁(わら)がラクダの背骨を打ち砕く>。やりきれぬ気持ちで、そんな西洋のことわざを、思いだした  ▼きのう、新型インフルエンザの感染による、わが国で三人目の死者が出た。名古屋市の八十一歳の女性。多発性骨髄腫などを患っていたという。一人目の沖縄県の男性も、二人目の神戸市の男性も腎臓などに病を抱え、透析治療を受けていた…(2009年8月20日付「中日春秋」)  個別の患者はカウントしない? 【伊勢新聞のコラム】 県外郭団体が入居する県庁前の合同ビルでも新型インフルエンザが発生し、手洗いだ、うがいだと大騒動だというので、県健康危機管理室に県内の発生状況を問い合わせたら、七月二十四日以降は国の通達に従って個別の患者はカウントしていないそうだ。…「集団とは二人以上」という県健康危機管理室に対し、鳥羽市健康福祉課は「三人は集団とは言わんでしょう。六日間の登園自粛措置で集団感染は食い止めました」。危機管理に一番大切な共通言語もまだ徹底してはいないらしい…(2009年8月19日付「大観小観」)全文  冷房設備に囲まれた生活のせいか 【沖縄タイムスのコラム】 新型インフルエンザの国内初の死者が県内から出た。正直、「なぜ今」という気持ちが先立つ。6月、世界保健機関(WHO)による世界的大流行宣言のあと、感染はいったん終息したように見えたからだ▼が、「新型」は着実に根を張り、患者は増えている。冷房設備に囲まれた生活のせいか。夏休みで人の往来が多いからか。ウイルス増殖の条件が整っているかもしれない。見えざる難敵の不意の来訪は、知らぬ間に茂る雑草にも似て甚だ迷惑である▼亡くなった方には持病があったという。そこを「新型」が襲った。疾患のある人や乳幼児は重症化しやすいようだ。弱きをくじく忌むべき病の本性が見える。不幸が重なったことに言葉もない…(2009年8月17日付「大弦小弦」)全文  「弱毒性」が独り歩き 【山形新聞のコラム】 緊張感と警戒感が薄れているのか、「弱毒性」が独り歩きしてしまったのか。新型インフルエンザの国内感染者が急増している。先月8日に2000人に達した後、わずか3週間ほどで5000人を突破(7月末)。8月も勢いが止まらない。…▽重症患者が出始めたのも心配だ。茨城県の4歳男児は集中治療室(ICU)で治療を受けているが、インフルエンザ脳症と診断され意識障害が続いているという。福島県内に帰省中の10歳未満の男児も肺炎を起こし緊急入院した。「危険性は少ない」と短絡的に判断するのは禁物のようだ。(2009年8月14日付「談話室」)全文  本気で恐れ備えるのは難しいものだ 【中日新聞のコラム】 例えばの話だが、未婚の男性に「奥さん」とは、それはそれはおっかないものなのだよ、と言ったって本気にしない  ▼現時点で、はっきり見えていないものを本気で恐れ、本気で備えるというのは、なかなか難しいものだ。人は願っているように信じる。警告は脅し文句に聞こえ、実際はそうはなるまいと、心中でたかをくくりがちである  ▼新型インフルエンザでも同じなのだろう。少し前、三菱総研が約千人を対象に意識調査を行ったところ、約九割が流行の第二波が来ると予想しながら、半数以上は、事前対策をするつもりはないと答えたのだという…(2009年7月1日付「中日春秋」)  侮りすぎ、油断しすぎ 【四国新聞のコラム】 すっかりニュースにならなくなった。めっきりマスク姿を見なくなった。そうして油断していたところにやってきた感じだ。オーストラリア帰りの観音寺市の男性が、県内初の新型インフルエンザ患者となった。37・5度の発熱は、インフルエンザとしては高い方ではなかった。発熱相談センターが勧めたのも一般外来だった。…しかし、それは侮りすぎではないだろうか。仮に自分は守れたとしても、誰かにうつしてしまう恐れが多分にある。それがもし妊婦や糖尿病患者だったら、重症化しないとも限らない。異変を感じたらセンターに相談し、適切な対応を仰ぐのが賢明だ。…(2009年6月23日付「一日一言」)全文  薄れていた緊迫感 【秋田魁新報のコラム】 いつかは来る、と思いながらも、どこか現実味がない。しょせん、対岸の火事と思っていたのかもしれない。連日の報道に慣れっこになったのか、緊迫感も薄れていた  ▼それが昨夜、一気に緊張感が高まった。新型インフルエンザの感染が本県でも確認されたのである。熱を出した仙北市の40代の女性が、発熱相談センターに相談したのが事の始まり。簡易検査で陰性になったが、「念のために」と遺伝子検査したところ陽性の結果が出たという…(2009年6月12日付「北斗星」)  そう甘くはなかった 【河北新報のコラム】 …東北全体に広がりつつある▼神戸市などで学校が再開され、「終息宣言が出るかも」との期待もあった。だが、新型インフルはそう甘くはなかった。ここ数日、全国で感染が拡大し、ほぼ全域に広がった▼スペイン風邪が大流行した1918年、巡洋艦「矢(や)矧(はぎ)」がシンガポールに寄港した。乗組員の上陸を禁止した艦長が、沈静化したとみて許可すると、これが裏目に。ほぼ全員が発病、1割を超す48人が死亡した…(2009年6月11日付「河北春秋」)  パニックのシナリオ 【山陰中央新報のコラム】 日本中を騒がせた新型インフルエンザも一段落したかのようにみえる。人の健康にかかわることを「騒ぎ」と表現するのは不謹慎かもしれない。しかし、つい2週間ほど前までパニック寸前を思わせるような報道の洪水。それが潮が引くように静けさを取り戻している  ▼感染が拡大し、死者を含む重症患者が続出して病院はパンク。不安と恐怖に社会がおののく。そんなパニックのシナリオを避けられたことに胸をなで下ろす。しかし感染の不安が過剰にあおられ、日本全体が「警戒警報」に身構えたかと思うと「大したことはありませんでした」と何事もなかったかのように終息に向かう  ▼その落差に熱しやすく冷めやすい国民性と「騒ぎ」に駆り立てられやすい同調型気質が重なり合う。それは同時にイメージに感染しやすい大衆像も描く…(2009年6月2日付「明窓」)全文はこちら  すぐそこに潜む社会の暗部 【神奈川新聞のルポ】 「横浜市内の高校生が国内初の新型インフルエンザ感染疑い」。5月1日未明、厚生労働省が緊急会見で明らかにした。「疑い」が晴れたのは、十六時間後。その間、学校は「パニック」に見舞われた。あれから一カ月。生徒を思い、安堵(あんど)の涙を流した校長の胸にはしかし、言い得ぬ恐れが深く沈んだままだ。あの日、目の当たりにしたのは、すぐそこに潜む社会の暗部-。  校長は、いまも不思議に思っていることがある。「厚労省の発表は校名を伏せていた。それがなぜ広まったのか」 舛添要一厚労相が会見場に姿を見せたのは午前一時三十五分。その二十分前、インターネットの匿名掲示板では、すでに”犯人捜し”が始まっていた。…(2009年5月31日)   インフルで社会の弱点が浮かび上がる 【神戸新聞のコラム】 …神戸市では、確認された感染者のうち、約七割はすでに完治したと診断された。県内のほかの地域でも、九割以上の人は症状がなくなった。この回復を、地域の回復へとつなげていきたい◆インフルエンザは社会の弱点を浮かび上がらせる。流行発表から一カ月のメキシコでは、教育や貧困の問題が指摘される。感染者十万人との予測もある米国は、医療制度だろうか。あれだけ医療費が高いと、少々のことでは病院に行けない。日本では、それでなくても医療現場の人手不足が深刻だ◆神戸、兵庫や近畿を「感染地帯」と呼ぶ不愉快な声も聞こえてくるが、ここは検証と弱点の克服を重ね、次に備えたい。目指すは、地域で被害や混乱を抑える「免疫地帯」である。(2009年5月26日付「正平調」)全文  睡眠は最良の薬 【岩手日報のコラム】 …疲労が限度を超すと風邪をひきやすくなる、のは多くの人が知るところ。疲れたなと思ったら、普段より多めに眠り、身体の防疫機能を正常に保ちたい。「睡眠は最良の薬」なそうだ。▼江戸時代の禅僧良寛は「災難は素直に受け入れた方がいい」といった趣旨の言葉を残している。今回の流行性感冒も一種の社会的災難。体調を整え、平常心で暮らし、終息を待つに限るのかもしれない。(2009年5月26日付「風土計」)  どうする巣ごもり対策 【新潟日報のコラム】 …昨年来の不況で、節約や「安近短」の発想が復活した。「イエナカ消費」などとも呼ばれる。若者のクルマ離れや、ネットやテレビ通販の活況、“宅飲み派”増加もこの流れだ▼新型インフルエンザが巣ごもり現象をさらに加速する。ウイルスはついに首都圏にも現れた。休校や施設閉鎖はどこまで広がるのか。デイサービスも中止と聞くと、一人暮らしのお年寄りの介護や通院の対応策が気に掛かる。本県に準備はあるだろうか▼関西の学校閉鎖では、一週間も仕事を休まなければならない親から悲鳴が上がっている。日雇い派遣などは、休めば即減給になる。景気対策の雇用支援メニューを、「新型」対応の“巣ごもり対策”に活用できないものか。(2009年5月22日付「日報抄」)  マスクに絵を描こうか 【北海道新聞のコラム】 ロンドン駐在の同僚が書いていた。気管支炎になり、診療所でマスクを渡された時「外で着けないように。警官に呼び止められます」と注意されたという。英国には着用の習慣がないらしい。ソウル駐在記者の報告でも、繁華街のマスク姿は日本人ばかりだ▼新型インフルエンザは世界で流行しているのに、日本人ばかりがマスクをする。…そこで、こんなのはどうですか。マスクは真っ白な「カンバス」だ。思い思いに口と鼻を描き、笑顔にする。スマイルマークやピエロのように、福笑いのように…(2009年5月21日付「卓上四季」)  鳥インフル変異の脅威に備えた体験学習 【神奈川新聞のコラム】 …ウイルスとの戦いに負けまい。すきをみせない自己管理と必要十分な想像力。それが武器だ。鳥インフル変異の脅威に備えた体験学習ともなる。(5月22日付「照明灯」)  現場では柔軟対応を 【神戸新聞のコラム】 永田町や霞が関から届くニュースを読む。もちろん新型インフルエンザに関するものだ。読みながら、いくつかの言葉がよく出てくることに気づく。例えば「検討」「意向」、そして「方針」。なんともまどろっこしい  ◆こんなときは情報を集めて、問いただしながら、現場で対応するしかないだろう。少し前にヒットした邦画「踊る大捜査線」のセリフではないが、「事件は現場で起きている」のだから  ◆阪神・淡路大震災から五年のころ、企業の危機管理セミナーに参加した。その資料にこうある。「マニュアルづくりでは最悪の事態を想定する」「危機に際しては、情報収集を欠かさず柔軟に判断する」。あのとき講師は「どちらを欠いてもうまくいかない」と口を酸っぱくして言った…(2009年5月20日付「正平調」)全文はこちら   マスクは「うつさない」ため 【中国新聞のコラム】 …関西ではきのう、新型インフルエンザの感染者が高校生を中心に百五十人を突破した。ドラッグストアからは、マスクが消えてしまった。買いに走ったものの手に入らず「出し惜しみか」と声を荒らげる人もいたという  ▲マスクが本来必要なのは、せきをしている人が「うつさない」ため。それが、いつの間にか「うつらない」ための手だてと受け止められるようになった。通勤の際などには必ず着用を、とお触れを出した会社もある  ▲ただ世界保健機関(WHO)も「予防にマスクを」と勧めているわけではない。自分の口や鼻に触れず、よく手を洗い、人込みを避ければいいという。毒性も弱く普通のインフルエンザ並みの身構えで大丈夫ということだろう。「魔の手」には十分、対抗できる。(2009年5月19日付「天風録」)全文はこちら  病気への偏見・差別 【愛媛新聞のコラム】 …次の段階では被害低減とともに、社会機能維持が重要になる。…感染者の出た学校などには非難や中傷の電話が相次いだ。エイズなどの教訓を思い出す。病気への偏見や差別。油断すれば広がりやすい、宿主たる人間にひそむもうひとつの敵である。(2009年5月18日付「地軸」)  中高生の交流試合に気をつけて 【福島民報のコラム】 …最初の感染はスポーツの交流試合やスクールバスを通じて広がったとの見方が強い。特に部活動に励んでいる中学、高校生にとっては衝撃だったのではないか。中体連や高体連などの本番に向け、全国各地へ遠征して腕を磨いているからだ。本県からも新潟県や青森県まで出掛けているとの話も聞く。(2009年5月18日付「あぶくま抄」)  「だ〜るまさんがこ〜ろんだ」 【中国新聞のコラム】 …はな垂れ小僧たちは、かくれんぼで鬼になった時に唱えた。「だ〜るまさんがこ〜ろんだ」とか「坊〜さんがへをこいた」とか。節回しを付けた十文字が、隠れる側に与えられた時間だった▲米国の子どもは今、手を洗いながら「ハッピーバースデー」を二回歌いなさい、と教わっているそうだ。しっかり洗わないと落ちない新型インフルエンザのウイルス。…「手洗いは、だるまさんを二回よ」と言えば、子どもの耳にも入りやすくなるだろうか▲松山市では、お医者さんがこんな歌を作った。♪コンコンゲホゲホ、ハハハハークションせきの出る時ゃマスクするこれぞマナーぞな…(5月18日付「天風録」)全文  デイサービスや保育所の閉鎖が困る 【神戸新聞のコラム】 …どこで感染したのだろうか。感染経路の調査を待ちたい◆県や市は地域を限って、学校を休校し、映画館などに休業や利用客に注意を呼びかけるよう要請した。困るのは、保育所や高齢者のデイサービスがストップすることだ。週明けには子どもを預けられず、仕事に行けない母親や父親が出るだろう…(2009年5月17日付「正平調」)全文  「私たちは病原体ではない」 【河北新報のコラム】 「私たちは病原体ではない」「ネットでの中傷はやめて」。国内初の新型インフルエンザ感染者と接触し、成田空港近くのホテルに留め置かれていた高校生は語った▼2次感染の恐れが消え、最後の1人の停留措置もきのう解除された。生徒たちを傷つけたのは一部の人の誤解と過剰反応だ。冷静な対応が求められる中での心ない行動。かつてのハンセン病患者の苦しみを思い出す…(5月17日付「河北春秋」)  【熊本日日新聞のコラム】 …先日、鹿児島県鹿屋市で開かれたハンセン病市民学会(事務局・熊本市)の交流集会では、新型インフルエンザへの対応に議論が集中したという。「感染が疑われる人が“犯人”扱いされている」「診察拒否は、医療の自殺行為だ」▼ハンセン病患者は、強制終身隔離というブレーキなしの政策で取り返しのつかぬ傷を負った。こうした体験を持つ人たちが、社会の過剰反応に敏感になるのは当然だろう▼ただし、正しい知識が長い間共有されなかったハンセン病と違い、新型インフルエンザでは、最新の国際的分析を知ることができる。十一日には、スペイン風邪より低い致死率0・4%という数字が発表された。こうした情報が、社会的混乱の一番の予防薬だ…(2009年5月13日付「新生面」)  【東奥日報のコラム】…水際とはいえ国内で感染が確認されたことは、さらに警戒を要する段階に来たようでもある。空港や港での検疫を緩めることなく、すり抜けた場合もにらんだ機動的な備えが要る。蟻(あり)の一穴という言葉があるが、極微の見えざる敵とあればなおさらか。  かのスペイン風邪は二波、三波と。アジア風邪は一気に拡大、香港風邪はだらだらと。かつての大流行だが、今回はまだ先が読めぬ。まずは腰を据えてが肝心か。 (2009年5月11日付「天地人」)全文はこちら   【四国新聞のコラム】 …身近に感染者が出たら、感染者を責め、その人が諸悪の根源であるかのように言い立てる人が現れる恐れもある。そうする人にとってはきっと、ただの過剰反応ではない。日ごろから抱えている社会への不満や心の中のドロドロしたものが、そうした形で感染者に向けられるのだろう。鬱憤(うっぷん)晴らしに新型インフルエンザを利用するのだろう。今のところ毒性がそう強くないとはいえ、新型インフルエンザが怖い存在であることには違いない。だがそれ以上に怖いのは、人間の心の中なのかもしれない。(2009年5月11日付「一日一言」)全文   【新潟日報のコラム】 ゴールデンウイークも最終盤に来て、新型インフルエンザの感染者が国内で初めて確認された。時間の問題と言われ、多くの人が身構えていた。大臣も繰り返すように、ここは「落ち着いて冷静に」を合言葉としたい…  わたしたちはいま、ウイルスの正体がつかめず、神仏に祈るしかない時代に暮らしているわけでない。ワクチン製造の準備は急ピッチだ。何より、つい数年前まで特効薬など期待できないと思っていたが、「タミフル」「リレンザ」といった強力助っ人が誕生している  新型を甘く見てはならないが、慌てる必要もない。正確な情報を共有し、感染拡大を食い止めたい。手洗い、マスク、人込みを避ける…。個人がやることは毎年の風邪予防と変わらない。「落ち着いて冷静に」である。(2009年5月10日付「日報抄」  【神戸新聞のコラム】 …ウイルスは「変異」という戦法で形を変え、第二波、第三波と襲いかかる。長期戦の覚悟が必要だ。体への侵入を防ぐにはマスクが効果的だが九十年前のスペインかぜでは、米国ジーンズメーカーの「リーバイス」もマスクを生産した◆その米国の疾病対策センターが呼びかけている。「ハッピーバースデーを二回歌いながら、しっかり手を洗いましょう」。日本の歌ならば、童謡の「しゃぼん玉」の一番を歌うぐらいの長さか…(2009年5月10日付「正平調」)全文  【47コラム】 ついに新型インフルエンザが日本に“上陸”した。検疫によって患者を発見し、“水際”で止めたことは止めたが、日本の領土内に入り込んでしまったのは事実だ。今後は日本国内で一段と厳しい新型インフルエンザ対策を実施していくことが必要になるだろう。  舛添要一厚生労働相は9日午前8時半から緊急記者会見を実施。詳細については47NEWSで紹介されている。一つ注目したいのが、舛添厚労相が「大阪府の橋下徹知事との連携」を表明したことだ。…(2009年5月9日 47NEWS編集部湯浅泉)全文はこちら  【信濃毎日新聞のコラム】 …案の定である。熱を出すなどの症状で病院を訪れた人が診察を断られるケースが、都内で相次いでいるという。メキシコといった新型の発生国に行ったことがなく、感染の恐れが少ないのに、である。舛添要一厚生労働相が不快感を示したのもうなずける 実際のところはどうなのか。厚労省はそれぞれのケースを丹念に追ってほしい。一つしかない待合室など、今の施設やスタッフでは新型は手に余る-とする病院があるとすれば、「適切な対応を」と通知を出すだけでは済まない。医療のどこにどんな問題があり、どうすればよいのかを説明してもらいたい…(2009年5月8日付「斜面」)全文はこちら  【愛媛新聞のコラム】 「熾烈(しれつ)を極むる病魔の勢い」―本紙の前身、海南新聞が一九一八年の「悪性感冒」の猛威を伝える。俗にいう大正熱。スペイン風邪だ …  九十年前の大流行を、歴史人口学者の速水融さんは「人類とウイルスの第一次世界戦争」と呼ぶ(「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」藤原書店)。前世紀、人類は「戦争」を三度体験したが、封じ込めには至らない  二十一世紀の新型インフルエンザも避けられぬ「天災」だろう。が、この九十年で世界の医療水準や監視体制、情報網は格段に進歩した。拡大を遅らせ被害を少なくすることはできるはず。随筆家、寺田寅彦の格言「正当に怖がる」ことの難しさと向き合いたい。怖がり過ぎず、怖がらなさ過ぎず。(2009年5月5日付「地軸」)  【秋田魁新報のコラム】 あの旅客機が街中に落ちていたら一体どうなっていたか。米国で今年1月にあった「ハドソンの奇跡」はいまもまざまざと記憶に残る▼ニューヨークの空港を離陸して間もなく、エンジンに鳥が入り込み破損、飛行を続けられなくなった。空港に戻ることもできない絶体絶命の状況で、機長はハドソン川への不時着を試みた。その結果、乗客乗員は全員救出。冷静かつ的確な判断だったとたたえる声が相次いだ…▼新型インフルエンザの感染が拡大している。メキシコで猛威を振るっていることが明らかになってから1週間余り。ウイルスは燎原(りょうげん)の火のように中南米や北米から欧州へ、そしてアジアにも達した…▼政府に求められるのは、例の機長のような冷静で的確な判断だ。後になってから慌てずに済むようにワクチン製造も急いでもらいたい。みんなで手を合わせて祈るしかない—そんな事態は絶対避けるようにしないと。(2009年5月4日付「北斗星」)  【河北新報のコラム】 …豚君からクレームがついた。「何で僕だけ悪者に」▼言い分はこうだ。「僕は主役ではない。橋渡し役にすぎない」。インフルエンザにはA、B、Cの3つの型がある。B、Cは人だけに感染、Aは人のほか鳥や豚、馬、ネズミなど多くの動物に感染する。この仲間に新型インフルの犯人がいる▼もともと野生の鳥がウイルスのすみか。突然変異などで姿を変え、人にも感染して悪さをしてきた。今回は、鳥と人の両方のウイルスが豚に感染し、体内で混ざり合って変身したとみられる。豚にとってはいい迷惑だ…▼メキシコでは、風評被害で豚肉販売が激減したという。「ウイルスは鳥や人にも含まれている」として「豚インフルエンザ」の名称変更を求める声も出ている…(2009年5月2日付「河北春秋」) 「豚インフル」の呼称は使用せず WHO、風評被害を懸念(5月1日、共同) 「豚インフル」呼び方やめて 東京の食肉団体が要望(4月30日、共同)   【山陰中央新報のコラム】 …政府が声高に注意喚起する割に情報が乏しく、発症状況や感染ルートは謎のままだ。なのに舛添厚労相は「通常ワクチンの製造を中止しても」と、新型対応のワクチン製造に傾斜。喜田宏北海道大教授ら専門家の批判を浴びた▼毎年一月前後をピークとする季節性インフルは、平均千二百万人が感染し多いときで三万人以上が亡くなっている。来季のワクチンさえ足りぬ場面で、司令塔の”過剰反応”を見せられてはたまらない▼…拙速な措置は事態の暗転を招く。…(2009年5月1日付「明窓」)全文 「厚労相に振り回された」 横浜市長や神奈川県知事が批判(5月1日)  【山形新聞のコラム】…20年近く前の不始末をふと思い出した。赤ん坊から水ぼうそう(水痘)に感染した。「俺(おれ)は大丈夫だ」と添い寝していたが、その過信が“命取り”だった。大したことないさと高をくくっていられたのもたった1日か2日。水疱(すいほう)が痛くて痛くて仕方がない。眠れない夜が何日か続いた。 ▼▽「なめてかかるとひどい目に遭う」典型だろう。… ▼▽今回の新型インフルエンザをちゃかす気は無論ない。通常の季節性インフルエンザでも国内では毎年1000万人規模で患者が出ているという。新型は北米、欧州、オセアニアなどにも既に拡大。日本も慎重、かつ冷静に対処する必要がある。「なめているとひどい目に」は容易に想像できる。(2009年5月1日付「談話室」)全文はこちら  【長崎新聞のコラム】 「災害は忘れたころにやって来る」という警句で有名な科学者、寺田寅彦に、もう一つ、人と災害の関(かか)わりについての鋭い言葉がある▲「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」(随筆「小爆発二件」)。…21世紀の今なら、油断せず、冷静、的確に対応しさえすれば、被害は防止できる。われわれが取るべき態度は、「正当にこわがる」べきという寺田の言葉に要約されている…各国が協力し、世界的流行を絶対に防がねばならない。「正当にこわがる」姿勢さえ持ち続ければ、それは可能である。(信)(2009年4月30日付「水や空」)全文 【北日本新聞のコラム】 …芥川龍之介が筆を置いたのは構想に行き詰まったためとも言われるが、スペイン風邪で体調を崩したとの説も有力だ。1918年11月、友人に寝こんでいることを伝える手紙を送っている。…(2009年4月28日「天地人」)  【デーリー東北のコラム】 江戸時代に流行したインフルエンザの大半は、外国との窓口になっていた長崎から起こった。やがて中国地方から上方に及び、関東を経て東北に進むのが通例だったという(立川昭二『日本人の病歴』)▼そんな歴史的背景もあってのことだろう。医学を中心に外来語がどっと入ってきた江戸末期、インフルエンザに「印弗魯英撒」の字を当てられたこともあった。そこにはインドなど四つの国名がのぞく▼インフルエンザはもともと、影響を及ぼすとの意味から出た語だというからよくできている。が、病原体は知らなくても、外国から持ち込まれ、撒かれて広がる伝染病としてとらえていた江戸の人たちの感覚も鋭い…(2009年4月28日付「天鐘」)全文  【中日新聞のコラム】 …WHOは「大流行の危険性は高まったが、不可避ではない」とする。スペイン風邪のころに比べ、人の移動ははるかに高速で大量、かつグローバルになったが、公衆衛生や政府の対応レベルもまた格段に進歩しているはずだ。人類対新型インフルエンザの新たな闘いはこれからが正念場。冷静に、知恵の限りを尽くして乗り切るしかない。(2009年4月29日付「中日春秋」)  【東奥日報のコラム】 一九一八(大正七)年十一月、永井荷風の日記「断腸亭日乗」はこう記す。「十六日。欧洲戦争休戦の祝日なり。門前何とはなく人の往来繁し。なほ病床にあり」と。その五日前には「風邪ひきしにや…目下流行感冒猖獗(しょうけつ)の折から、用心にしくはなし」とも。  短い行文の遠景に、第一次世界大戦とスペイン風邪の惨禍が浮かぶ。荷風の心配は杞憂(きゆう)に終わったが、「猖獗」の二字は当時の世相を凝縮している。米国の兵営に発したとされるインフルエンザは、戦争に伴う人の大量移動で瞬く間に世界に広がる。大戦をはるかに上回る疫病の死者はおよそ四千万人、日本で四十万人超とも。…(2009年4月29日付「天地人」)全文  【高知新聞のコラム】 …経済危機のただ中にある世界に、新型インフルエンザの影響がじわじわと広がっていくのは避けられまい。「よりにもよってこんな時期に」という嘆きがあちこちから聞こえてきそうだ。想像だにしなかった強烈なダブルパンチではある。人類に与えられた試練と受け止め、乗り切るしかない。(2009年4月29日付「小社会」)全文  【北海道新聞のコラム】…ウイルスは毎年のように「マイナーチェンジ」し、人間の免疫の仕組みを逃れる。時おり新型にフルチェンジし、大流行する。ウイルスの生き延び方だ▼現在の流行株であるソ連型と香港型が登場して、三十−四十年以上になる。本格的なモデルチェンジがいつあってもおかしくない、と警戒されてきた▼…日本では今でも、インフルエンザの合併症で千人以上も死亡する年が数年おきにある▼過去の大流行をみても、危険性(毒性)にはかなりの差があった。スペイン風邪(一九一八年)では、国内で三十九万人もの死者が出ている。一方、香港風邪(一九六八年)の際は二千人だった▼用心はしつつも、日常生活であわてる必要はまだないだろう。政府は、豚肉も加熱すれば安心して食べられると言っている。備えをするのなら、今夜は豚料理、トンカツか何かにすると、病気を吹き飛ばすスタミナが付くかもしれない。(2009年4月28日付「卓上四季」)  【信濃毎日新聞のコラム】 …個人のレベルではどんな備えが可能なのだろう。うがいをする、外出時はマスクをつける…。これらの呼びかけは、実は100年近く前の大正時代のものと変わらないという(山本太郎著「新型インフルエンザ」岩波新書)◆内務省衛生局、いまの厚生労働省の手による「流行性感冒」に載った予防心得である。1918年から日本でもはやったスペイン風邪について書かれた本だ。この心得には、寄席や活動写真(映画)など、人の集まる場所には行かない−という項目もある…(2009年4月28日付「斜面」)  【熊本日日新聞のコラム】 一九一八(大正七)〜一九年に世界で大流行した「スペイン風邪」は、スペインが発生源でもないのにそう呼ばれる。死者は推計で五千万人という史上最悪のインフルエンザだ。スペインには迷惑なことだろう▼名付けの理由は分かっていない。ただ、当時は第一次世界大戦中だった。各国が情報統制するなか、参戦していないスペインは自国の流行を隠さなかった。だからではないかとの説がある▼発生源は中国とも米国とも言われるが、戦争が流行を助けた面が強い。兵士が国境を越えてウイルスを運んだ。米国から欧州に飛んだのは一八年四月ごろ。それから世界に拡大した。一九年の十月末には熊本でも流行している(「新型インフルエンザ」岩波新書)…(2009年4月28日付「新生面」)  【新潟日報のコラム】 …中世のペストや梅毒、産業革命以降の結核など、人類史は常に感染症との闘いだったと、医学博士の岡田晴恵さんは「感染症は世界史を動かす」で書く。「ひとりの人間を救いたいと願ったなら、その周囲の人間すべてを助けなければならない病気」。これが感染症の本質と説く▼マスクや手洗いなど個人の予防は大切だ。でも、パンデミックになれば、「家にこもり自分だけ助かる」などという考えは通用しない。感染先には貧富の別もない。新たな感染症は、その時代の“共生力”に挑むかのように頭をもたげる。(2009年4月28日付「日報抄」)  【四国新聞のコラム】 1976年、米国の科学者たちは豚が空を飛んでいくだろうと予測した。といっても現実の豚ではなく、豚インフルエンザのことだ。ウイルスが全米に拡散し、猛威を振るうのではないかと考えた。発端はニュージャージー州の陸軍施設。ここの兵士の間で、豚インフルエンザの集団感染が確認された。人から人に感染したとみられ、死者も1人出た。もしやスペイン風邪のように大被害をもたらす新型インフルエンザかも、と大騒ぎになった。この時は…(2009年4月27日付「一日一言」)全文  【徳島新聞のコラム】 …深刻なのは、メキシコでの死者に免疫力がある二十代から四十代の「働き盛り」が多いとされる点だ。このため専門家は「事実であれば病原性の高いウイルスであり、世界中に大流行する可能性がある」と警告している。にわかに緊迫した事態となってきたが、…今回のウイルス治療には、タミフルなどの抗ウイルス薬が有効ともいわれる。(2009年4月27日付「鳴潮」)全文世界的大流行とは  新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)は、20世紀以降3回発生。ほとんどの人が免疫を持たないため新型インフルエンザは人から人に急速かつ広域的に感染し、社会、経済に重大な影響を与える。世界保健機関(WHO)の警戒レベルで最高の「フェーズ6」に相当する。1918年に始まった「スペイン風邪」では世界で約4千万人が死亡。57年のアジア風邪では約200万人が、68年の香港風邪では約100万人がそれぞれ死亡した。(2009年4月28日、共同通信) ◆豚インフルエンザとは  A型インフルエンザウイルス感染による豚の呼吸器疾患。豚で定期的に大流行するが致死率は低い。通常は人に感染しないが、豚を直接触った人の感染が散発的に発生、人から人への感染例もある。症状は通常のインフルエンザと似た発熱やせき、嘔吐(おうと)など。豚は、人や鳥のインフルエンザウイルスにも感染し、豚を介した新型インフルエンザ発生の可能性が指摘されている。十分加熱すればウイルスは死滅し、豚肉を食べても感染しないとされる。1976年に米国の陸軍施設で集団感染が発生し1人が死亡。米政府は国民のワクチン接種を進めたが、副作用の可能性を否定できない神経障害が出たため中止した。(2009年4月25日、共同通信) ▼新着ニュース(見出しと本文冒頭部分)一覧はこちら

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