日めくり

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▼08月16日
 ▽「越したことはない」のだが…  東日本大震災と福島第1原発事故に関連した最近の話題といえば、次の2つだろう。京都市が岩手県陸前高田市の被災マツを五山送り火で使おうとして二転三転、放射性セシウム検出で計画中止になった問題。そして、東海テレビの情報番組で、岩手県産米の視聴者プレゼントに「怪しいお米セシウムさん」などと不適切なテロップが流れた問題。  どちらも、当該の場所が東京より西にあり、震災や事故に対する反応が鈍かったといえるかもしれない。問題の“根っこ”を、京都という土地やテレビという世界に求める見方もあるだろう。それにも、筋違いと片づけられない面があると思う。しかし、この2つが示…【全文を読む】

▼08月12日
▽翼  十数年前のクリスマスの飛行機内の出来事だ。機長からのプレゼントとして子どもに限り、コックピットに招待するとアナウンスがあった。歓声が響くと思いきや、機内はいたって静か。思い切って挙手した。   「大人だけどいいですか?」  憧れの職業に数えられるパイロットだが、乗客の命を預かる「キャプテン」たちの真剣で厳しいまなざしや雰囲気を子どもが実際に感じるのはいい経験。機長の計らいに応えたかった部分もある。  図々しくも自分の番が来て、機長に尋ねた。  「操縦していて一番怖いことは何ですか?」  機長は少し冗談めかしたように答えた。  「燃料がなくなることです」  1985年8…【全文を読む】

▼08月08日
 ▽被爆者への視線  「長崎のマスコミにとって、8月9日は正月元日だ」。当時の長崎支局長の口ぐせだった。私たち支局員にもそれに近い感覚があった。支局の仕事の最大のテーマである原爆・被爆者報道は1年間、その日に向けて進められ、それが過ぎると、メーンの担当者は交代し、仕事は大きな区切りを迎える。9日の朝は特別だった。浦上天主堂の上にある鉄筋アパートの窓を開けると、そこは、墓碑に「昭和20年8月9日」の文字がずらっと並ぶカソリックの「赤木墓地」。早朝から大勢の人たちが参拝に来ていた。  原爆が投下されたのは、広島の午前8時15分に対し長崎は午前11時2分。3時間近い差は、夕刊用記事の処理作業…【全文を読む】

▼08月01日
 ▽本当の原爆の恐怖と惨状  八重洲ブックセンターの1階に東日本大震災関連の本を集めたコーナーができている。そのうちの1冊に目が留まった。秋月辰一郎著「長崎原爆記 被爆医師の証言」(日本ブックエース「平和文庫」、2010年)。思わず手を伸ばして買ってしまった。  長崎支局に赴任して被爆者の問題に直面したとき、最初か2番目に読んだ本だった。もともとは1966年に出版されている。著者の秋月さんとも2、3回会ったことがある。もう亡くなったが、小柄で温厚な紳士だった。爆心から1・8キロにあった浦上第一病院の医長として、自身も被爆しながら、被爆者の治療に尽力した。  印象に残る部分がある。原…【全文を読む】

▼07月27日
 【おわび】47NEWS読者の皆様へ  47NEWS編集部のツイッターで不適切な書き込みが行われ、47NEWSの読者の皆様にご迷惑をお掛けしたことを、47NEWS編集部として、深くおわび申し上げます。  ツイッター・アカウント「@47editors」は、47NEWS編集部デスクが企画し、編集部の責任者である編集長の了解を得てスタートしました。6月25日付のこの「日めくり」のコーナーにおいても「47NEWS編集部ツイッター始めました」との案内記事を掲載しており、47NEWS編集部のアカウントであることは間違いありません。問題の書き込みの及ぼす影響を考え、7月22日夕、このアカウントを閉鎖した…【全文を読む】

▼07月25日
 ▽“勢いの論理”  週末、近くの街の祭りに行ったら「終了を例年の午後8時から1時間早め、7時にします」と繰り返しアナウンスがあった。節電のためという。同じようなことがこの夏、東日本の各地で起きている。  確かに節電は、実際の電力不足に加えて、これまで日本人が続けてきたエネルギー大量消費を考え直すためにも有用だと思う。しかし、夜の祭りの終了を1時間繰り上げて、いったい電力がどれだけ節約できるのだろうか。たぶん、根拠のある説明はないはずだ。要するに「どこもみんなそうしているから」「ここだけ違うことをしたらまずい」ということではないか。「自粛」の風潮に合わせた横並び感覚に違いないと私は考え…【全文を読む】

▼07月22日
 ▽「避暑地」の出来事  先週、この欄に書いた鎌田慧さんの話と、大学生との質疑、学生の感想をまとめた冊子を作った。学生が書いてくれた内容が興味深かったからだ。  鎌田さんは、いかに原発がモラルに反してるかを述べ「こんなものはやめるべきだ」と力説した。しかし、それに対する学生の反応は、話の影響は顕著だったものの、「脱・反原発」一辺倒ではなく、「いますぐやめるべきではない」「原発を廃止することに不安を感じる」など、さまざまだった。そうした感情は、その後「原発と私」というテーマで書いてもらった課題文にも表れていた。  実際に、彼ら彼女らは、福島第一原発事故の影響を日々感じている。第一に「…【全文を読む】

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