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日めくり

ゆううつな季節

保護者に付き添われ、集団登校する児童=4月17日朝、千葉県松戸市(本文とは直接の関係はありません)  保護者に付き添われ、集団登校する児童=4月17日朝、千葉県松戸市(本文とは直接の関係はありません) 

 新年度が始まる4月は、子どもが幼稚園や小学校に通う母親たちにはゆううつな季節でもある。この時期、よく話題に上るのはPTAの役員決めだ。入学式後や新年度最初の学校公開時の保護者会で決める地域が多いと思う。中には自分から進んで手を挙げてくださる人もいるが、やりたくないと思っている人が圧倒的に多い。

 筆者の子どもが小学生だった時代を振り返ると、4月最初の保護者会は必ずしーんと静まりかえっていた。仕事が忙しい…、専業主婦だからとやらされるのはずるい…さまざまな思惑が無言の教室の中で交錯し、担任の先生もひと言も発せず押し黙ったままで、時間だけが過ぎていった。

 PTAで取り組むのは子どものための活動だったはずなのに、課題を先送りにしたままシステム化されてしまうと、弟や妹がまだ幼い家庭や共働きの家庭にとっては思わぬ負担となってしまう。結果として役員にしわ寄せがいくのも皆が役員をやりたがらない理由だ。

 登下校の見守り活動もその一つ。どの家も朝は家事等に追われていて、子どもの送りまでは余裕がないだろう。たまたま、住んでいた地区は孫のためにと朝、車の多い道路に立って見守ってくださるシニアの方々に恵まれて安心して子どもを送り出すことができた。

 しかし、実際に地域ボランティアとして登下校の見守り活動をしていた方々からは、毎日毎日、雨の日も寒い日も続く活動には人が集まらなくなっていき、「ボランティアは一度やったら抜けられない…」というぼやきをよく聞いた。

 そのため、保護者に公平負担を促そうと放課後はクラスごとに日時が決められ、地域のボランティアとともに見守るという風に活動が改められた。半休をとって指定の日に行ってみると、40人近いクラスだったが、同じように仕事を休んできた保護者とPTA役員合わせて4、5人だけの参加ということもあった。読み聞かせなど“人気”の保護者の活動もあるが、事情がそれぞれあるとはいえ、“地味”な見守りには親の参加があまりにも少ないことに正直とまどった。

 一方で、見守りを一緒にやってくださった地域の方からは自転車のマナーなど親こそ交通ルールがなっていない…と苦言も頂いた。(自分も含めて確かに…そうだったが…)。お世話になっているはずなのに、子どもたちを見守ってくれている地域の方々と親たちの間には距離があり、お互いの顔が見えていないと、地域の活動にいくつか参加して感じていた。

 千葉県の小学生の女の子が殺害された事件で、小学校の保護者会会長が逮捕された。この衝撃の展開は、子を持つ親にとってゆううつな4月をますますゆううつにしたと思う。子どものための活動を、やってくれる誰かに頼って任せきりになってはいなかっただろうか。痛ましい事件に憤りつつ、当時の自分に問うている。

(47ニュース編集部 木村啓子)