
▼05月21日
▽きょうは八つ当たり けさの金環日食は、私の住んでいる地域では小雨まじりの天気で、雲の切れ間から2,3秒見えただけだった。きれいな輪になってはいたが。 それにしても、人々の関心の過度の集中はなんとかならないものかと思う。900年ぶりというのだから、非常に珍しい自然現象であることはたしかだし、子どもたちに科学的な興味を抱かせるにはいいチャンスかもしれない。しかし、ワイドショーが「世紀のイベント」とはやし立て、多くの人が、「お祭りだ」と大はしゃぎで跳ね回る。便乗商法や結婚式まで現れる。いくらなんでも騒ぎすぎだ。 あすの東京スカイツリー開業も大騒ぎになるだろう。ただ、金環日食を見な…【全文を読む】
▼05月19日
▽インドとアメフトの「化学反応」 インド専門のニュースサイト、インド新聞によると、今秋、同国でパキスタン、スリランカ、バングラデシュなどを含む南アジア初のアメリカンフットボールのプロリーグが開幕するという。米プロフットボールNFLの関係者やハリウッドスターらがチームのオーナーに名を連ねるというビッグニュースなのだが、日本ではほとんど報道されておらず、共同通信ムンバイ支局も「現時点で国内の盛り上がりはいまいち」と言う。 新興5カ国(BRICS)の一つで、中国と共に経済成長著しいインド。スポーツは、クリケットが盛んだが、前回の北京五輪では3つのメダル獲得にとどまるなど未だ発展途上といえる…【全文を読む】
▼05月15日
▽「かわいそう」と「うらやましい」 何年か前、沖縄関連の企画取材をしたとき、本土の多くの中学・高校が実施している沖縄就学旅行には、ほとんど例外がないほどの定番コースがあることを知った。大まかにいえば①沖縄戦の戦跡を訪れ、語り部の話を聞く②米軍基地(主に普天間)を近くで見る③マリンレジャーを体験する―。この3つで、順番もこの通りに回ることが多い。 これはそのまま、沖縄に対する本土の視線というか、われわれの側から見た沖縄の位置づけを表している。本土決戦の捨て石となって「鉄の暴風」といわれた米軍の空爆を受け、住民をも巻き込んだ地上戦で多大の犠牲を出した過去。沖縄戦にも表れた「太平洋の要衝…【全文を読む】
▼05月08日
▽どうみる?「橋下現象」 ノンフィクション作家の保阪正康氏は、膨大な著作をものするかたわら「昭和史を語り継ぐ会」を主宰。冊子「昭和史講座」(年2回)とブックレットを発行している。最近届いたブックレットの巻頭言で、保阪氏は、ブームともいえる人気の橋下徹大阪市長に触れている。「橋下現象について二つの歴史的視点を持つべきだと考えている」。1つは「近代日本では、大阪を起点とする政治運動は発生していない」。だから「橋下現象は全国化しない」と言い切る。もう1つは「この現象はファシズム運動たり得ていない」。「1920年代のファシズムは、そのスタートは労働者階級層に基盤を置いている」が「政治的な橋下現象…【全文を読む】
▼04月23日
▽啄木の短歌を記事に入れてキザと言われた もう大昔のことだ。記者生活の1年目。日曜出勤で「出稼者大会」の取材に行かされた。会場は千人規模の参加者でいっぱい。休憩時間のロビーは、久しぶりに会った同郷仲間のお国なまりが飛び交った。その光景からある短歌が頭に浮かび、社に帰ってデスクに「記事に入れたい」と言った。デスクは「表記を正確にしろよ」と注文をつけただけでOKしてくれた。 ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく 出稿された記事は部内でちょっとした話題になり、ある先輩記者に「キザだ」と言われた。そのことが気になって別の先輩に話すと「おまえ、バカだな。この業界では…【全文を読む】
▼04月16日
▽理屈に合わない! 先週も大きなニュースがいくつかあった。北朝鮮の「長距離弾道ミサイル」発射失敗、金正恩氏の党第1書記就任、京都・祇園での車暴走7人死亡事故…。私に言わせれば、こうした事象には共通点がある。それは、本当の意味で「理屈に合わない」ことだ。 野田内閣が関西電力大飯原発3・4号機の再稼働を「妥当」と判断したのもそうだ。世論調査でも反対意見が根強いが、あれだけの大事故を起こしておいて、1年1カ月で“逆戻り”。法律的には、政府が決定し、立地自治体が合意すれば再稼働は可能だろう。しかし実際には、福島第1原発で一体何が起こったのか、まだ分かっていない。その段階での再稼働に対して、…【全文を読む】
▼04月11日
▽「仕組まれた桜」 各地から「桜満開」の便りが伝わってくる。この国の人々の桜に対する思い入れは尋常でない。毎年この時期の花見にかける熱意。それは、桜が日本人の心情に深く結びついているからだといわれる。 日本列島の春を象徴する花木で、パッと咲いてパッと散る。その美しさ、潔さ、はかなさが武士道と重ね合わされたり、時には戦争や軍隊のイメージと結び付けられたりした。浅野内匠頭が切腹する場面でハラハラ散る桜は、あだ討ちドラマである「忠臣蔵」の悲壮感を決定づけているし、沖縄決戦に向かう戦艦大和は、乗員が満開の桜を見つめながら出航するシーンで、その後の悲劇的な運命が暗示される。 そして、学…【全文を読む】
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