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【介護難民】最も深刻な問題は〈医療難民〉と〈介護難民〉だ

・10人死亡火災で理事長ら逮捕 群馬・渋川の老人施設(2010/02/10 22:18 共同通信)

【上毛新聞のコラム】 …最も深刻な問題は〈医療難民〉と〈介護難民〉だ。病院をたらい回しにされる急病人や妊婦、保険証がなく治療を受けられない失業者。受け入れ先が決まらないまま施設を追われるお年寄りまでいる▼制度の欠陥も指摘されるが、需要が供給を大きく上回っているところに根本的な原因がある。解決には供給を増やすしかない。現場で働く人がやめず、新規参入しやすいよう、国を挙げての難民対策がいま求められる。(2009年4月5日付「三山春秋」より)

 【河北新報のコラム】 青森県平内町の高齢者総合福祉施設「清風荘」。食堂フロアの一角で、夕方になると、ちょっぴり珍しい光景に出合える。お酒が飲める「ショットバー」が開店するのだ▼職員手作りの小さなカウンターに、施設側が用意した洋酒や焼酎などが並ぶ。ケアハウスに入所している5人ほどが毎晩、夕食のおかずをさかなに晩酌をたしなんでいる…(2009年9月28日付「河北春秋」より)

 【四国新聞のコラム】  年老いた私がある日今までの私と違っていたとしても―そう始まる樋口了一さんの歌「手紙~親愛なる子供たちへ~」が話題だ。作者不明のポルトガル語の詩を歌にした経緯は「千の風になって」にも似る。ところがこの歌の場合、賛否両論がある
 歌われているのは認知症介護だ。<お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい…いやがるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを>。そんな歌詞が多くの人の琴線に触れ、涙を誘った。
 しかし介護経験者の中には、冷ややかな声も少なくない。「実際はこんな甘いもんじゃない」とある女性。「そう簡単にこんな心境にはなれない。感動しているのは介護をあまりしていない人では」。…(2009年5月27日付「一日一言」)全文はこちら


 【デーリー東北のコラム】 …タレント清水由貴子さんの自殺は日を追って切なさが募るニュースだ。介護の問題が背景に横たわる。本人や身内、あるいは知り合いが同じ状況に置かれている人は多いから、とても人ごとではない▼清水さんは三年前に芸能活動を休止し、妹とともに母親の介護を続けた。母親は要介護度が最も重い「要介護5」。…(2009年4月25日付「天鐘」)全文

 【紀伊民報のコラム】 …本紙に、紀南地方の介護保険料の基準月額が紹介されていた。保険料を引き上げる自治体も多く、結構な額が毎月徴収されている。けれども、この制度が上手く利用されているかといえば、疑問符が付く。施設への入居を拒否する人もいるし、希望通りの施設に入居できない人もいる。その結果としての老老介護。愛用の家具の持ち込みを認めたり、自炊ができるようにしたりして、施設に自宅と同じような生活空間をつくることができれば、問題も解消に向かうのではないかと思った。(2009年4月10日付「水鉄砲」)全文 
 
 【佐賀新聞の論説】 群馬県の老人施設「たまゆら」で、入居者10人が亡くなる痛ましい火災事故があった。施設は県に有料老人ホームとしての届けを出しておらず、スプリンクラーや火災報知器などの安全装置も備えていなかった。入居していた人たちの大半が生活保護を受けており、困窮した高齢者がこうした無届けの施設で生活せざるを得ない現状が浮き彫りになった。
 高齢化は各都道府県で進行している。2015年には団塊の世代がすべて前期高齢者となる。独り暮らしや認知症の高齢者も増えている。無届けの施設の増加は、急速な高齢者増に施設の数が対応できないでいるからだ。…(2009年3月24日付論説「老人施設火災 老後の困窮浮き彫りに」)全文

 【四国新聞のコラム】このニュースが重なって見えるのは過去なのか未来なのか、考え込んでしまった。入所者10人が命を落とすことになった、群馬県の老人施設「たまゆら」での火災だ。
 この施設、ろくな消火設備も整えず、県にも無届けだった。その上、入所者の大半が東京都墨田区の紹介で、区が出した保護費は施設が受け取っていたと聞けば、なんというところかと思いたくなる。…
 
 どこかで耳にした話ではないだろうか。重なって見えるのは、こうした施設に身を寄せざるを得ない老人と、ネットカフェを泊まり歩く若者。あるいは今回の火災と、昨秋、個室ビデオ店で16人が亡くなった火災。若者の何十年か先の姿とも重なる。…(2009年3月23日付「一日一言」)全文はこちら

 【河北新報のコラム】 今では誰でも口にする「介護」という言葉は東京・墨田区が発祥の地だ。両国国技館近くに本社がある介護用品メーカー「フットマーク」の磯部成文社長が考案し、1984年に商標登録した▼大人用おむつの開発に従事していた磯部社長。ご本人のブログによると「介(たす)ける」と「護(まも)る」が介護の心だという。下町の風情が残る墨田区。本来は、お年寄りにとって住みやすい場所だったはずだ▼10人の命が奪われた群馬県渋川市の老人施設「たまゆら」の火災。このうち5人が、墨田区の紹介で入居したとみられている。生活保護受給者がほとんどと聞いて、胸がつぶれる…(2009年3月22日付「河北春秋」より)

 【デーリー東北のコラム】 …介護保険という「扇」が人に優しく機能するには、ケアマネジャーという「要」があってこそ。笑顔と誇りを持って頑張って―と、エールを送りたい。(2009年2月22日付「天鐘」から)

 【長崎新聞のコラム】 「親孝行したいときには親はなし」。…今は違う。戦後の経済成長で社会が豊かになるにつれて、平均寿命が急速に延びた。親孝行したいときに親はまだいる。実に幸運なことだが、代わりに課題が浮上した。高齢者介護という課題だ…(2008年11月13日付「水や空」)全文

 【神奈川新聞のコラム】 …働き盛りの人が「いい日」のために好きな仕事の手を休めることもあるだろう。人生で何を優先するのか、選択を迫られる…民間企業の意識調査では、四十代以上の人の約六割が親や配偶者の介護を経験し、その多くは精神面や体力、経済的現実を大きな負担と感じている。▼インド・ガンジス川沿いのバナラシというヒンズー教の聖地を訪れたことがある。この地で人生の最期を迎えることが幸せとされている。老婦人を連れた十人ほどの家族に出会った。死にひんした老人を囲んで安宿の一室で「そのとき」を待つ。鍋釜を持参し、いつもと同じ家族の団欒(だんらん)を過ごしていた。その光景に圧倒された▼宗教観の違いはあるにしても、家族がみんなで最期を見守る姿が心に残った。「介護の負担」という言葉とは無縁に思えた。…(2008年11月11日付「照明灯」より)

 【中日新聞のコラム】 …今日が何の日かと聞かれ、どきっとした経験を持つ人は少なくなかろう。…『介護の日』…「いい日、いい日」と語呂合わせできる11月11日にしたのだという▼かくありたいとは思うが、現実には介護職員の苦悩を耳にする。少しでもよい介護をしたいという意欲はある。しかし厳しい仕事内容に比べて収入は低く、将来に希望を持てない。健康面にも不安が募る…。離職率が他の仕事に比べて高いのは、もはや必然である▼…今は「いい日、いい日」と覚える気にはなれない。(2008年11月11日付「中日春秋」から)

 【下野新聞のコラム】 十一月十一日は「介護の日」。厚生労働省が一般から意見を募り今年から設けた。「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」だという。…そもそも介護の日の設定は、「高齢社会をよくする女性の会」が厚労省に介護の人材確保のための緊急提言をしたのがきっかけだ。提言は介護労働者の賃金を月額三万円上げるなどの待遇改善を求めた。その一つの介護の日に厚労省が飛びついた…労働環境が少しでも改善されてほしい。(2008年11月11日付「雷鳴抄」から)

 【佐賀新聞のコラム】 しばらく見ないなと思っていたら、認知症を患った姿がテレビに映っていた。かつての映画スター南田洋子さんだ。俳優長門裕之・洋子夫妻が深刻な“老い”と闘っている姿に胸を打たれた。懸命に介護する長門さんからは、日々変わっていく洋子さんへのどうしようもない不安が読み取れた。自分が介護者の立場になったら、きっと立ちすくむだろう。…(2008年11月9日付「有明抄」)全文


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