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【限界集落】小学校のない地域では、若い家族のU・Iターンは期待できない

地方で子どもを増やすためには? 【47特集「地域再生」の意見・提言】 ‥私は、過疎地での地域再生のキーポイントは学校だと思います。‥92年以降全国で廃校になった公立小中高校は5259校。うち小学校が3485校。子供を育て、地域の持続性を維持するには少なくとも小学校というインフラが不可欠です。小学校のない地域では、若い家族のU・Iターンは期待できず、衰退の一途です。 効率性優先で、生徒一人当たりの費用が高い小規模校を廃校にすることは、極めて近視眼的です。その跡地利用や地域活性化策に費用を投じるよりも、小学校を何とか存続させ、若い世帯が移住できる余地を残すことが、持続的な地域の最低条件です。地域の核としての学校の存在意義を見直すべきです。(藤波 匠・日本総合研究所主任研究員) この提言の全文を読む

■47特集「地域再生」はこちら

小学校は地域の核 【下野新聞のコラム】 県内には六十五歳以上の高齢化率が50%を超える集落が十九カ所もある。学術上では「限界集落」とされるが、日光市はそれでは抵抗感があると「高齢化集落」と呼び換えている▼県内でもこうした集落を含む過疎地域から若者が消え、小学校が目立って減り始めた。昨年度は矢板、那須烏山市で合わせて四校がなくなった。本年度も日光市などで統廃合の検討が進んでいる…▼しかし大分県宇佐市では、新たに入学児童が出たことで過疎地の小学校からさらに遠くにある分校を復校させた。市の担当者は「小学校と連携するまちづくりを進めており、復校で地域に明るさが戻ってきた」と言っている▼…「小学校は地域のシンボル的な意味合いがあり…(2009年5月28日付「雷鳴抄」)全文

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 【愛媛新聞のコラム】 山で柴(しば)刈り川で洗濯。かつて生活の基点は里山にあった。深く刻まれたふるさとの記憶。キノコに山菜、川魚と、自給自足の質素な生活。それほど昔でない。高度経済成長が始まる半世紀前まで、人は里山の住民だった…(2009年4月28日付「地軸」)全文

 【紀伊民報のコラム】全国町村会発行の「町村週報」に載った「希望の地としての『限界集落』」という論文を読んで、心を揺さぶられた。
 「この国の過疎地に対する一般的な認識と対応は遠くからの目線ばかりが多く、その土地に生きた人々の声に耳を傾けたものは少なかった」と書き出し「どんな小さな村であれ、そこは人が暮らす具体の現場であり人生がある」「まず現場に足を運び、集落を生きた人々の暮らしと心に寄り添ってほしい。そして考えてほしい。なぜこの村は長い年月、集落を維持できたのだろうか、と」と論を進める。…(2009年3月4日付「水鉄砲」)全文はこちら

 【上毛新聞のコラム】…一世帯の構成数は平均二・一人、六十五歳以上が人口に占める割合(高齢化率)は67・9%。六十五歳以上が半数を超える集落を「限界集落」と呼ぶが、まさに存続か消滅かの瀬戸際に来ていることを浮き彫りにした…(2009年2月27日付「三山春秋」)全文はこちら

 ◆仙台市で住宅地などの限界集落化が急速に進んでいる。河北新報社のまとめでは、65歳以上の高齢者が50%を超える「限界集落」と40%以上の「予備軍」は計10地区、30%台は44地区に上る。農村部に加え、造成から30年以上のニュータウンで高齢化が目立つ。老齢化に伴う地域コミュニティーの衰退は、政令市・仙台にとっても深刻な課題に浮上している。(2009年02月12日、河北新報から)
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 【秋田魁新報のコラム】 …まだ記憶に新しい「平成18年豪雪」。この年、地域では雪下ろしや除排雪が追いつかず、降り続く雪への対応が困難となった。数少ない若者も勤めに出て頼る者はいない。町の社会福祉協議会は県にボランティア派遣を要請した▼だが始めてみると除排雪の中心的な役割を果たしたのは6、70歳の地元住民だった。町外から助けが来るのだから、自分たちも頑張らなければとの思いが原動力。女性も炊き出しで参加し「限界集落と呼ばれる地域でもやればできるという自信が芽生えた」…(2009年2月5日付「北斗星」から)

 【新潟日報のコラム】 …先日、佐渡で日本村落研究学会が開かれ、百人を超す“ ムラの専門家”が集まった。テーマは「集落の再生に向けて」。そこで「限界集落」の生みの親である長野大の大野晃教授…「限界集落を生涯現役集落などと言い換えるのはいい。でも現実に目を背けてムラは元気にならない」と大野さん。郵便局や医院、商店、公共施設がムラから消えていく。「常設が無理ならサービスカーで巡回できる。最低限の生活を支える“山の駅”のような存在が必要」▼大野さんの全国調査をまとめた「限界集落と地域再生」が週末にも書店に並ぶ。十二地方紙の共同企画だ。…(2008年11月14日付「日報抄」から)

 【宮崎日日新聞のコラム】 …京都府綾部市は京都市と日本海側を結ぶ要衝の地だが、人口減少と山間部で進む高齢化は、ご多分に漏れない。そんな中山間地共通のハンディを逆手に取り、活性化に生かしたのは四方八洲男市長だ。全国に先駆けた「水源の里」条例を制定、過疎地域の新たな再生の道を探る。
 活性化にいかにリーダーの力が大きいか。たとえ高齢化率100%の集落でも、特産物の販売事業に行政が補助金を出す。集落でやる気が増す。いわゆる限界集落以上の悪条件ながら、水源の里のブランドに全国から人が集まる盛況だ。
 こんな先進例がモデルだったか。宮崎県が募集していた限界集落など意欲的な集落の名称が「いきいき集落」に決まった。中山間地の「限界集落の呼び方はやめて」の訴えから生まれた新呼称。今後は元気な集落づくりに取り組む地域をネットワーク化し、支援する。…
 名称はきっかけになる。県内外からの1800件を超える応募は、中山間地への激励と友情の証しと考えたい。山とその集落は日本人の原郷であり、原風景でもある。それがいま存続の危機にある。あとは県民がサポートする番だ。(2008年10月11日付「くろしお」)全文

 ■お笑い出身の東国原知事のギャグ的なネーミングの才には定評がある。…全文(宮崎日日新聞 7月13日付「くろしお」)
 ■限界集落という呼び方をめぐって議論が起きている。「限界」という言葉の持つ響きが絶望的で、荒涼とした地の果てのようなイメージを与える。住んでいる人たちの気持ちを考えると、呼び方を変えるべきではないかとの声が高まっている…
全文(山陰中央新報 2008年4月19日付「明窓」)

 【47コラム】 
 日本列島から毎年、集落が消えている。人口減少と高齢化で人々が暮らしを続ける最低限の生活基盤が崩壊し、放棄せざるを得なくなったためだ。65歳以上の高齢者が集落人口の50%を超し、共同体の機能維持が困難になり、消滅寸前となっている集落は「限界集落」と呼ばれている。大野晃長野大教授が1991年に名付けた
 集落は一定の範囲に数戸以上のまとまった人々が暮らす共同体であり、全国に約6万2300ある。終戦後に入植してできた新しいものから千年以上の長い歴史を持つものまで日本の国を形作る細胞みたいな存在だ。
 これらの集落のうち現在、限界集落は約7900あり、中山間地に多い。うち422は10年以内に消滅する恐れがある。集落がなくなると山が荒れ、下流では洪水の危険が多くなり、泥が流れ込む海では磯焼けが起きる。棚田の美しい風景が見られなくなり、その地ではぐくまれた食文化や伝統文化も途切れる。
 中山間地の集落は国土を保全し、文化を継承する公益的役割を持つ「公共財」と考えるべきだ。条例を作り、限界集落を支援し活性化しようとする自治体も出てきている。集落に人が増え、再生させるさまざまな工夫が求められる。(2008年2月4日、共同通信客員論説委員・田中章)


西日本新聞の連載企画 1101112 山陽新聞 2008年4月12日付「滴一滴」 岐阜新聞 2008年3月21日付「濃飛抄」 宮崎日日新聞 2008年3月17日付「くろしお」 


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