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【北海道新聞 コラム】季布の一諾

【北海道新聞】<卓上四季>
■働けない女性がたくさんいる現実も忘れないでほしい

信頼できる約束のことを「季布(きふ)の一諾」という。古代中国の季布という武将が、物事を簡単に引き受けない代わりに、一度承諾したら絶対やり遂げたことに由来する。「季布に二諾なし」ともいう▼2千年以上も前、項羽と劉邦の時代である。言葉の重さは今も昔も変わらないということか。それが政治家ならなおさらだ▼自民党が衆院選の公約で掲げた幼児教育・保育の無償化を巡り、政府は認可外保育所の一部を対象外とする方針を検討しているという。安倍晋三首相は3歳から5歳まで全ての子どもの無償化を約束し「安倍内閣の決意は揺らぎません」と強調したのに▼認可外を推奨していると受け取られかねない、財源確保が難しい―との理由らしい。けれど利用料が高い認可外に通うのは、認可保育所に入れなかった子どもが多い。乏しい財源も選挙前から分かっていたことだ▼政治の世界である。実現できない公約もあろう。だが選挙で勝った途端にこれでは「舌の根が乾かぬうちに」と言われても仕方あるまい。言葉が軽すぎる▼反発の大きさに、自民党幹部は「(認可の有無で)区別しない前提で議論する」と、慌てて火消しに走った。「二諾」がないことを願う。………(2017年11月10日)<記事全文>

2017/11/10 11:20

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