47NEWS >  47トピックス >  文化芸術

47トピックス

【秋田魁新報 コラム】北斗星

【秋田魁新報】<北斗星>
■辞書はその時代に必要な言葉の記録集

 俳優で映画監督の伊丹十三さん(故人)は高校時代から漢字にこだわりがあったそうだ。「あか」を「赤」「丹」「赫」「緋」と使い分けて作文を書いたところ、学校で習う「赤」以外は認められず減点された、と振り返っている

▼伊丹さんは大人になっても漢字に愛着を持ち続け、辞書を手放さなかったという。特に序文は読まずにいられなかった、とエッセーに書いている。言葉を丁寧に扱って辞書を編む人の文章は間違いなく名文だから、というのが理由だ

▼伊丹さんに倣い、手元にある「広辞苑」(岩波書店)第6版の序文を読んでみた。言葉は常に変化し、揺れているとして「流動の傾向を後世に示しておくのも辞書の使命である」と書いている

▼その広辞苑の第7版が来年1月に刊行される。改訂までの10年で定着した約1万語が加わるという。その中には「加齢臭」「ねじれ国会」「ゲリラ豪雨」などと並び、東由利出身の応用微生物学者・遠藤章さん(83)が発見した「スタチン」も含まれる

▼小紙はスタチンを「血中コレステロールを下げる働きがある物質」などと説明してきた。広辞苑にはどう書いてあるだろう。記述が発見者に触れてくれていればいいな、とも願っている……(2017年11月10日)<記事全文>

2017/11/10 10:51

ロード中 関連記事を取得中...