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【愛媛新聞 社説】臓器移植法20年 拡大焦らず透明で公正な医療を

【愛媛新聞】<社説>
■今後も、信頼を地道に積み重ねていく他はない

 脳死の人からの臓器移植を可能にする臓器移植法が施行されて、今月で20年を迎えた。

 これまで485例の脳死判定が行われ、生体からの腎臓や肝臓の提供、心停止後の臓器提供も含めた「移植医療」は少しずつ根づいている。一方で、脳死後の提供は増えたものの、心停止後は減少。移植手術全体としては法施行前とそう変わらず、低調な推移にとどまる。

 2010年には法改正で提供要件が緩和され、本人の意思が不明でも家族の承諾で提供できるようになった。それでもなかなか広がらないのは、個々の死生観に深く関わるこの重い課題について、医療現場を含めた社会の理解がまだ十分には深まっていない証左でもあろう。

 国内では1万4千人が移植を待っており、少しでも増やしたい関係者の思いは強い。だが、移植が「人の死を前提にした医療」あるいは「健康な人の体を傷つける医療」である以上、焦ることなく慎重な上にも慎重を期したい。移植医療にとって何より重要な透明性、公正性をおろそかにしてはならない。…………(2017年10月31日)<記事全文>

2017/10/31 10:52

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