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【神戸新聞 社説】日産の検査不正 最終関門が軽んじられた

【神戸新聞】<社説>
■企業全体で法令順守の意識が薄かったことは明らかだ


 日産自動車で、出荷前の新車検査に無資格の社員が携わっていた。日産は国土交通省に、販売済みでまだ1回目の車検を受けていない約121万台全てのリコール(無料の回収・修理)を届け出る。対象は国内で販売した全車種に及ぶ。

 資格を持つ従業員が検査をしたように書類を偽造した疑いがあり、組織ぐるみの不正の可能性が否めない。消費者の信頼は大きく損なわれた。

 なぜこうした事態が起きたのか。日産は安全点検を進めるとともに原因を徹底究明しなければならない。今回は国交省の立ち入り調査で判明しており、他の自動車メーカーの調査も検討するべきだろう。

 工場で完成した自動車は、国が定めた資格を持つ検査員が、オイル漏れの有無やブレーキの利き具合などをチェックして出荷する。日産では正規の検査員でない「補助検査員」が、国交省の規定では関われない最終段階の安全点検に携わっていた。

 無資格検査は神奈川、京都など国内6カ所の工場全てで見つかった。西川広人(さいかわひろと)社長は「全く認識していなかった」という。企業全体で法令順守の意識が薄かったことは明らかだ。
…………(2017年10月5日)<記事全文>

2017/10/05 10:42

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