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【デーリー東北の時評】臓器移植法20年 善意生かし実績重ねよ

【デーリー東北】<時評>
■善意に応えて公正な移植を着実に進め、医療への信頼を高めてほしい


 臓器移植法が施行されて20年。臓器を提供する場合に限り「脳死を人の死」とする移植法の下で「命のリレー」が実施され、脳死判定が477例、臓器移植が計2072件積み重なった。

 ただ、人口当たりの臓器提供は外国と比べ少ない。米国の約40分の1、韓国の10分の1以下で、移植を希望して待機する約1万4千人のうち移植を受けられる患者は年間約300人にとどまる。

 移植法の柱は脳死者家族の承諾、厳格な脳死判定、日本臓器移植ネットワークによる移植希望患者登録と公正な配分、提供施設や移植施設の限定など。この枠組みで社会的な医療になってきた。

 移植した患者の5年生存率は心臓で92%、肝臓80%と世界的にも高い。遅れて始まった日本の移植医療だったが、スタッフの力量は評価できる。

 臓器提供の条件は2010年、ドナーカードなど書面による本人の意思表示から、本人意思が不明でも家族承諾でできるよう緩和された。この法改正で脳死者からの臓器提供は年間10件程度から60件前後に増え、子どもの移植にも道は開けた。

 欧米の大半は「脳死は人の死」として本人が臓器提供の拒否を示していない限り、移植するルールを確立してきた。しかし、日本では一律に脳死を人の死と認めるまで踏み切らなかった。
…………(2017年9月30日)<記事全文>

2017/09/30 12:00

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