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【南日本新聞 コラム】南風録

【南日本新聞】<南風録>
■聞こえのいいまがい物が紛れていないか

 「伝家の宝刀」といえども名刀とは限らない。その昔、父親が家宝にしていた遺品の刀を欲に駆られた息子が持ち去った。ところが、箸にも棒にも掛からない代物と分かる。
 実はこの刀、元々粗末な作りで用をなさなかった。それが幸いして人をあやめずに済んだから、父は自戒の念を込めて手元に置いたのだ。江戸時代の浮世草紙作家、井原西鶴の「西鶴諸国ばなし」にある物語は示唆に富む。
 政界で伝家の宝刀と言えば、衆院の解散が通り相場だ。安倍晋三首相がきのう、臨時国会の開会早々にその刀を抜いた。内閣改造後初めての国会で所信を語ることなく、質疑も受けなかった。国民はないがしろにされたに等しい。
 消費増税分の使い道を見直すことや北朝鮮対応で「信を問う」と言うが、とってつけたような理屈ではないか。内閣支持率は少々持ち直したとはいえ、森友・加計学園問題を巡る疑惑はいまだに晴れない。解散の「大義」は我田引水に映る。………(2017年9月29日)<記事全文>

2017/09/29 10:49

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