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【中日新聞 社説】 劉暁波氏死去 文字の獄にもひるまず

【中日新聞】<社説>
■事実上の獄死


 獄中でノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏が死去した。中国の苛烈な「文字の獄」の犠牲者である。劉氏の遺志を継ぎ、ひるむことなく民主化を求める動きが進むことに期待したい。

 中国の民主化を訴えた劉氏の思いは当局に届かず、末期の肝臓がんにより六十一歳の生涯を終えた。出国の願いもかなわなかった。

 劉氏はドイツや米国での治療を希望し、国際社会も中国に移送を認めるよう強く訴えていた。中国司法当局は国内名医による治療や外国専門医受け入れの実績を強調するが、治療に全力を尽くしたと宣伝するポーズにしか映らない。

 中国は治療名目による政治犯の海外移住を認めたことがある。事実上の獄死は、劉氏の生命や人権の尊重より、体制安定を重視したと批判されても仕方がない。

 経済大国として存在感を増した中国にとってノーベル賞は悲願であった。そして、中国在住の中国人として初めてノーベル賞に輝いたのが劉氏であった。だが、国家政権転覆扇動罪で服役中の劉氏は授賞式に参加できなかった。

 ノーベル委員会は獄中の劉氏に「中国で人権を求める幅広い闘いの最大の象徴になった」との理由で同賞を与え、中国は外交圧力まで振りかざして強く反発した。

 劉氏が「〇八憲章」で示した自由、平等、人権を「人類の普遍的価値」とする訴えは、一党独裁を掲げる中国には耳が痛いだろう。だが、国際社会が認める価値であるとの同委員会の判断には謙虚に耳を傾けるべきである………(2017年7月15日)<記事全文>

2017/07/15 14:40

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