47NEWS >  47トピックス >  超おすすめ

47トピックス

【成人の日に考える】傍らを歩く人になる

【中日新聞】<社説>
■今生きているというキセキのような現実を思い切り味わっていただきたい


 成人おめでとうございます。ずっと誰かに守られながら大人になった。だから今度は誰かの味方になってほしい。私たちも、あなたを見守り続けます。

 名古屋を拠点に活動するタレントで書家の矢野きよ実さんは、3・11の震災直後から、被災地の子どもや大人に毛筆を握ってもらい、思いの丈を思ったままに書にしてもらう、「書きましょ」プロジェクトを続けています。

 そんな矢野さんに、新成人へのメッセージをつづってほしいとお願いすると、快く引き受けてくれました。

 一月二日の未明に起床。新年の作法にのっとり、朝一番の清冽(せいれつ)な水をすずりに取って姿勢を正し、気持ちを込めて墨をする。

 六年前、震災の年の四月、すずりの名産地として知られる宮城県の旧雄勝町(石巻市)を訪れたとき、大津波にのまれたまちの瓦礫(がれき)の中から拾い上げ、譲ってもらった“きずな”のすずりです。

 「ことし最初の一枚、文字通りの書き初めです」と矢野さんが届けてくれた贈る言葉は-。

 去年の十月、矢野さんはいつものようにたくさんの筆と紙を携えて、福島市郊外の旧茂庭中学校へ出掛けていきました。おととしの秋にも訪れた場所でした。

 廃校の校舎で開いた「書きましょ」プロジェクト。床の上に全紙サイズの紙を広げて、心の中に溜(た)まった言葉を吐き出してもらおうという試みです。

 集まったのは市内の復興公営住宅で暮らす大人十人、DV(家庭内暴力)の被害に遭って支援センターに保護されている小、中、高校生約二十人。

 ほとんどが、福島第一原発のある双葉町を事故で追われた人たちでした。
………(2017年1月9日)<記事全文>

2017/01/09 12:34

ロード中 関連記事を取得中...