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【愛媛新聞 コラム】 「うれしさの過ぎぬ正月四日なり」正岡子規

【愛媛新聞】<地軸>
■書き始め

 「うれしさの過ぎぬ正月四日なり」正岡子規。さして代わり映えはしないけれど大切な、少しよそ行きの日常が戻ってくる▲
 年の初めに似合う気がして、読書始めに「書き出し名作集」を手に取った。文字通り、架空の小説の「冒頭だけ」の傑作選。その名も「挫折を経て、猫は丸くなった。」(天久聖一(あまひさ・まさかず)編、新潮社)▲
 例えば―「ロボットが人間に始めてついた噓は『似合っていますよ』だった」「頼みこんで入った天国に母はいなかった」「『いいか、おまえは何もするな』未来から来た自分に言われた」「通りすがりの鼻唄盗んで夕暮れの商店街をすり抜ける」…▲
 そこから一体どうなるのか。想像は無限に膨らむが、読みたい続きは存在しない。読み手がそれぞれに余白を埋め、物語を動かしていく自由が楽しい。………(2017年1月4日)<記事全文>

2017/01/04 14:00

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