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47トピックス

【酉(とり)年 各社コラム】 北海道新聞 上毛新聞 信濃毎日新聞 神戸新聞

【北海道新聞】<卓上四季>
■ダチョウの心

 干支(えと)のトリで最大級といえばダチョウか。第1次世界大戦さなか、ウィルソン米大統領は「米国は砂に頭を突っ込んだダチョウにはなれない」と演説した。ダチョウは危険を感じると、それを見ないようにしてやりすごす。実際は違うが、そう映るらしい。大統領は米国の孤立主義を批判する例え話に用いた▼演説から1世紀。もはや、自国だけで暮らしが成り立つと思う人はいないはず。おせち料理の材料を見ても、ロシアやチリの文字が並ぶ。国を越えた流れを止められない▼今月、米国第一主義を掲げるトランプ氏が大統領に就く。人やモノが国境を超えて動くグローバル経済が国をむしばむ。外交のハンドルを再び、内向きに切ろうという算段なのか▼もちろん、自国の産業が衰えれば仕事も減る。他国と調整を図らなければならない。国や民族、組織がそれぞれの正義にこだわると争いになる。………(2017年1月1日)<記事全文>

【上毛新聞】<三山春秋>
■つる舞う形の群馬県-。

 ▼つる舞う形の群馬県-。「上毛かるた」のこの読み札の優しい響きを聞くと、ほっとする県民が多いのではないか。地図で群馬を見ると、すぐに空を舞い飛ぶツルの姿が浮かぶのは、小さいころから暗唱し親しんできたからこそだろう

 ▼明治期の郷土唱歌に群馬の形がツルの姿と似ているというくだりがあり、広く歌われたが、戦時中には勇ましいワシ、タカなどに替えられた。このため、もう一度ツルに戻したいと考えたのだという。だが、読み札にはさらに重い意味が込められている

 ▼上毛かるたが誕生して70年になる。終戦直後の混乱期、復興のために、子供たちに明るく希望の持てるものをと、後の二松学舎大学長、故浦野匡彦さんが中心となって1947年12月に完成させた

 ▼浦野さんの長女、西片恭子さんの著書『上毛かるたのこころ』によれば、中国から引き揚げてきた浦野さんが、シベリアに 抑留されていた多くの同胞に向け、ツルのように帰ってほしいとの願いを「つる舞う-」に込めたのだという ………(2017年1月1日)<記事全文>

【信濃毎日新聞】<斜面>
■ルリビタキ

 瑠璃色の羽根が美しい。ルリビタキはスズメと同じぐらいの小鳥。夏は標高が高い山に暮らし、冬は低地に下りてくる。身近に観察できるチャンスだ。幸せを呼ぶ青い鳥といわれ、探鳥家らが姿を追い求める

   ◆

メーテルリンクの戯曲「青い鳥」は貧しいきこりの子チルチルとミチルが幸福を探し求める物語。未知の世界に旅に出るが青い鳥は見つからない。家に戻るとカゴの中のハトが青い鳥に変わっていた。チルチルは惜しげもなく隣に住む病気の子に与える―

   ◆

病気を治した青い鳥はすぐさま飛び去ってしまう。意外な結末だ。ここは岩波少年文庫の訳者、末松氷海子(ひみこ)さんの解説を引く。青い鳥を探す旅は生きるための知恵を得る道程だった。偽りを見分け、幸福の意味を知れば青い鳥は必要がなくなるのではないか―。奥の深い物語である ………(2017年1月1日)<記事全文>

【神戸新聞】<正平調>
■朝を告げる鶏の鳴き声

 東天紅。中華料理店の話ではない。朝を告げる鶏の鳴き声である。「東の空が明るいぞ」。その意を込めた当て字という。コケコッコー。トーテンコー。聞こえなくもない◆トテコロ、とも読むらしい。神戸電鉄有馬口駅から少し歩いたところにある山王神社(神戸市北区)ではいまも、節分の日に東天紅の神事を行っている。男の子がおんどりとめんどり役になって「トテコロ」「クークー」と鳴きまねをするそうだ◆はるか昔、神功皇后が朝鮮半島から帰ったとき、金の鶏をこの地に埋めたという伝説に基づくと聞く。地元の人によれば、いまは子どもたちが少なくなって、鶏役の確保がなかなか大変なのだという◆集落には、山があって、田畑があって、家々があった。あぜの枯れた草の色とにおい。さえ渡る空と流れる水路の音。そんな日本の四季を感じさせるふるさとが兵庫には多い。………(2017年1月1日)<記事全文>


2017/01/01 13:25

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