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【工芸館の移転】「本館」にふさわしい中身で

【北國新聞】<社説>
■所蔵品の充実が伴うことが前提である


 東京国立近代美術館工芸館の移転で、松野博一文部科学相が金沢市の兼六園周辺文化の森にある移転予定地を視察した。石川県立美術館と県立歴史博物館が周囲にある環境を高く評価し、政府機関移転の「成功事例をつくる」と述べたのは心強い。

 松野文科相は移転に伴って工芸館の機能を強化する考えも示したが、これで安心するわけにはいかない。移転計画の詳細を巡って、まだ明らかになっていないことがあるからである。

 気になるのは移転先に入る作品である。これまで検討された施設の規模では全ての所蔵品を移すのは困難とされている。移転後も現在の工芸館が残るのであれば、金沢と東京のどちらに、どの作品を置くかを決めなければならない。

 文化庁の宮田亮平長官は9月に金沢を訪れた際、移転先が「本館になる」と述べた。そうであるなら、所蔵品をはじめ中身は本館にふさわしいものであってほしい。

 現在の工芸館には近現代の工芸やデザインを中心に約3700点の所蔵作品がある。工芸の分野では重要無形文化財保持者(人間国宝)や芸術院会員の作品が3割近くを占めるという。
………(2016年12月6日)<記事全文>

2016/12/06 11:14

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