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【信濃毎日新聞の社説】テロの暴力を生む構造に目を向けよ


【信濃毎日新聞】<社説>
■ベルギーのテロ 排除は解決にならない 
 テロが“日常化”し、恐怖と不安が世界を覆っていくのではないか。懸念が深まる。

 ベルギーの首都ブリュッセルで爆弾テロ事件が相次いで起きた。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。

 多くの人が集まる国際空港と地下鉄の駅が狙われ、30人以上が死亡した。市民を無差別に殺傷する暴力は許しがたい。

 昨年11月に起きたパリのテロ事件以降、欧州各国は厳重な警戒態勢を敷いていた。それでも大規模なテロを防げなかったことは、大きな衝撃をもたらした。

 二つの事件の関連が指摘されている。パリの実行犯たちは、ブリュッセルにある移民系住民の集住地区を拠点にしていた。指名手配された容疑者が数日前に逮捕され、新たなテロを準備していたことも分かっている。

 何よりも心配なのは、移民やイスラム教徒への反感や差別がさらに強まることだ。移民排斥を主張して欧州各国で台頭した極右政党が勢いを増す可能性がある。

 社会の分断が深まれば、経済格差の底辺に置かれてきた移民系の人々を一層苦しめる。それは社会への敵意や絶望を広げ、暴力の温床になる。

 排除で問題は解決しない。………(2016年3月24日)<記事全文>

2016/03/24 10:32

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