47NEWS >  47トピックス >  超おすすめ

47トピックス

【中日新聞の社説】テロには理性で戦う ベルギー連続爆発


【中日新聞】<社説>
■テロには理性で戦う ベルギー連続爆発 
 少しの高性能爆薬と数人の自爆テロ犯が欧州を揺すぶりかねない。もちろん揺すぶられてはならない。社会の分断を狙うテロのわなに陥ってはならない。

 ベルギーでのテロは、空港、地下鉄という人の移動の中心、だれもが集まり、だれもが来てもいいところで起きた。卑劣きわまりない。

 だが、つまりどれほど警戒を強めようと、犯人が指名手配者でもなく、その顔も知られていないのなら、防ぎたくとも防げないことになる。

狙いは混乱とパニック

 銃をもった制服警官やマシンガンを抱える兵士、また私服の警備の配置は必要だ。欠かせぬ対策である。テロ犯に対する威嚇であり、不審者の自爆を寸前に止めてくれるかもしれない。

 だがそれでも完全に防ぐことは無理かもしれない。そこがテロ犯の狙いであり、日常をおびえさせようとし、それは昨年のパリで示され、ベルギーで今あらためて私たちは知ることになった。

 一般論でいうと、テロの原理とは、混乱やパニック感情を引き起こし、うまく進むのなら、社会に沈積していた不満を爆発させ暴動につなげることである。政権を倒すことさえある。

 だから、冷静さが求められ、テロ犯罪に対する団結が不可欠となり、テロの仕掛けるわなには陥らぬ理性こそが武器となる。

 シリアとイラクを拠点とする過激派組織「イスラム国」(IS)のニュースサイトが犯行声明を出した。

 昨年十一月のパリ同時多発テロで逃走中だった実行犯が逮捕された直後の犯行だった。

 パリ事件の犯人グループはベルギーの首都ブリュッセルの移民街モレンベークを拠点にしていた。失業率が約四割と極めて高く、若者の不満も大きかった。 

ドイツの寛容政策は

 武器が簡単に手に入る闇市場があるとも指摘される。捜査、国際共助は十分だったか、若者の疎外感を解消する手だてはなかったのか、検証が必要だ。………(2016年3月24日)<記事全文>

2016/03/24 10:21

ロード中 関連記事を取得中...


コメント