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【中国新聞の社説】中3男子自殺 学校の対応に疑問募る

【中国新聞】<社説>
■中3男子自殺 学校の対応に疑問募る 

 どれほど思い悩んだことだろう。広島県府中町の府中緑ケ丘中の3年男子生徒が昨年12月、進路指導を受けた後、自ら命を絶った。

 学校側が別の生徒の非行事実と取り違え、それを理由に高校受験で学校推薦を出せないと伝えていた。町教委も「誤った記録に基づく指導が原因にあるのは間違いない」と認めた。人を育てる学校が将来ある少年を追い詰めたことになる。

 しかも担任教諭が指摘した万引歴は別人のものだった。1年生当時の生徒指導会議で別の教諭が名前を聞き違えて資料を作っていたという。出席者の誰もが誤記と気付いたのに元の電子データを修正する担当が決まっておらず、誤った資料がそのまま引き継がれた。

 コメントを出した遺族が「ずさんなデータ管理、間違った進路指導がなければ、わが子が命を絶つことは決してなかった」と憤ったのは当然である。

 誰かが電子データを修正してくれるだろうという他人任せな考えが、教員同士や校内になかったか。実際に万引をした生徒の記録についても学校は残していなかった。チェック体制の欠陥は明らかだ。

 担任は学校側に「生徒から否定するような発言はなかったので、確認が取れたと思った」と説明しているという。だが亡くなるまで5回にわたる生徒と担任の面談はいずれも廊下で立ち話だったらしい。これでまともな進路指導といえるのか。

 周りの目が気になる年代でもある。生徒の物言いや表情から真実を感じ取ることはできなかったのだろうか。今となっては残念でならない。………(2016年3月10日)<記事全文>

2016/03/10 13:25

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