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【信濃毎日新聞 福井新聞 社説 論説】 続く問題発言 1強のおごりが透ける/閣僚らの失言、不祥事 安倍政権の質 問われる

【信濃毎日新聞】<社説>
■安倍晋三政権の閣僚や自民党議員の間でこのところ問題発言、不祥事が相次いでいる 


 聞くに堪えない発言である。陳謝で済む問題ではない。

 自民党の丸山和也参院議員が一昨日の参院憲法審査会で、オバマ米大統領に関し、「米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ」などと、人種差別と受け取られかねない発言をした。

 憲法が定める衆参二院制の中で参院が果たすべき役割について話し合っているときのことだ。

 丸山氏は日本が米国の州になれば集団的自衛権、日米安全保障条約は問題なくなるとした。「日本州出身が米大統領になる可能性が出てくる」とも語り、オバマ氏の話へと移っていった。

 初めに「例えば」と断ってはいるものの、発言の内容は薄っぺらで荒っぽいものだ。

 丸山氏は弁護士で、党の法務部会長を務めている。重責を担っているとの意識や緊張感が感じられない。民主党など野党3党はきのう辞職勧告決議案を参院に出した。国会議員としての資質を厳しく問わねばなるまい。

 安倍晋三政権の閣僚や自民党議員の間でこのところ問題発言、不祥事が相次いでいる。

 甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題は、いまだに真相が分からない。野党は国会招致を求めているが、甘利氏は国会を欠席し続け、「睡眠障害」との理由で1カ月間の自宅療養に入った。

 丸川珠代環境相の発言も納得しにくい展開だ。今月上旬、松本市であった若林健太参院議員の集会で福島第1原発の事故後に国が定めた除染の長期目標1ミリシーベルト以下について、「何の根拠もなく、時の環境大臣が決めた」などと語った問題である。

 丸川氏は謝罪し、発言を撤回した。内容は論理が粗雑だ。発言の該当部分を読むと民主党などを攻撃し、自民党の宣伝目的だったことが分かる。………(2016年2月19日)<記事全文>

【福井新聞】<論説>
■議員の質そのものが劣化している状況さえ垣間見える 


  「自民1強」の弊害か、閣僚や議員の失言、暴言、不祥事が相次いでいる。安倍晋三首相は「襟を正して国民の負託に応えていきたい」と参院選への影響を意識し言葉を選ぶが、議員の質そのものが劣化している状況さえ垣間見える。

 相次ぐ問題発言などで谷垣禎一幹事長が「国民の目線は、常に厳しい」と自覚を促したその矢先、丸山和也法務部会長が参院憲法審査会で、オバマ米大統領について「今、米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ」と述べた。

 丸山氏は審査会後の記者会見で「誤解を与えるような発言で大変申し訳ない」と陳謝した。「誤解を与える」は失言議員の常套句(じょうとうく)である。「真意は別にあった」と言い訳したいのだろうが、国民から選ばれた議員が発言に責任を持つのは当然のことではないか。

 批判を強める野党側は議員辞職勧告決議案を参院に提出したが、個人的発言では終わらない。問われるのは「日本の見識」である。

 閣僚らの失言、不祥事は今に始まったことではないにしても昨今、目に余る。

 安倍内閣の中枢だった甘利明前経済再生担当相の自身や秘書の金銭授受をめぐる閣僚辞任は、直後の世論調査で内閣支持率が落ちず「影響がなかった」と楽観視する向きもある。甘利氏は辞任の仕方が潔かったことも評価されたようだが、事実関係が徐々に明らかになるにつれ、無責任な幕引きが露呈してきている。

 内閣の高支持率が緊張感の欠如を招いているように見える。果たしてそれだけであろうか。

 記者会見で「歯舞(はぼまい)」を読めなかった島尻安伊子沖縄・北方担当相、まともに答弁できず右往左往した岩城光英法相は言うに及ばず。東京電力福島第1原発事故後、民主党政権下で国が定めた除染の長期目標1ミリシーベルト以下について「何の科学的根拠もなく、時の環境大臣が決めた。誰にも相談しないで」などと発言した丸川珠代環境相は閣僚としての適格性が疑われる。………(2016年2月19日)<記事全文>

2016/02/19 10:12

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