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【長期金利初のマイナス 社説・論説】② 福井新聞 神戸新聞 山陽新聞 中国新聞 山陰中央新報


【福井新聞】<論説>
■長期金利、初のマイナス これが脱デフレの道筋か 


 日銀が決定したマイナス金利導入の影響が急激に広がっている。企業向け融資の目安で長期金利の代表的な指標である10年国債の利回りが初めてマイナスとなった。思惑通り企業の設備投資が増えるなら一定の成果となるが、株式、為替市場が激変し、円高株安が加速。おまけに国民の預貯金金利まで一挙に下がり、安定的な資産運用がますます困難になってきた。


 日銀がこれまでの大規模金融緩和に加え、マイナス金利を決めたのはデフレ脱却への道筋をより明確に付けるためだ。


 金融機関が日銀に預けた預金口座に対してマイナス金利が適用されるのは16日からだ。金融市場の金利全体を一層低下させ、企業への貸し出しなど経済活動を活発にしていけば、物価は上昇カーブを描いて企業利益も上がり、賃金アップ、雇用拡大につながる。安倍政権と一心同体の黒田日銀のシナリオである。


 しかし、市場は先行して過敏に反応している。民間銀行やゆうちょ銀行が金利を軒並み引き下げ始めた。年金と蓄えが頼りのお年寄り世帯では不安感が強まるだろう。一方で金利低下は住宅や自動車の購入でローンを利用する人にはメリットがある。………(2016年2月10日)<記事全文>

【神戸新聞】<社説>
■長期金利マイナス/市場と丁寧に対話すべき 


 長期金利の代表的な指標である新発10年国債の利回りが、東京債権市場で初めてマイナスとなった。国債をマイナスの利回りで購入し満期まで保有すれば、投資家には損失が発生することになる。異例の事態だ。


 日銀がマイナス金利の導入を決め、少しでも高い利回りの国債を買う動きが広がったためだ。


 マイナス金利は、金融機関が新たに日銀に預ける資金の一部に0・1%の手数料を課す。銀行の貸し出しを通じて市場に出回る資金を増やし投資や消費を促すのが狙いだ。円安を誘導する効果も期待されている。


 だが、きのうの外国為替市場では一時1ドル=114円台まで急激な円高ドル安が進んだ。株式市場でも株価は900円を超す大幅な下落となり、金融市場は混乱した。………(2016年2月10日)<記事全文>

【山陽新聞】<社説>
■長期金利マイナス 負の影響も十分見極めを 


 住宅ローンや企業向け融資の目安であり、長期金利の代表的な指標である10年国債の利回りが、初めてマイナスとなった。国債は最も安全な運用資産とされてきた。だが、長期金利がマイナスとなり、国債を購入して満期まで保有すれば損失が出る事態となった。日銀による前例のない大規模な金融緩和がもたらした異常事態といえよう。


 国債は買い手が多いほど価格が上昇し、少なければ下落する。満期で得られる額は決まっており、高く買えば利回りが低くなり、安く買えば利回りが高くなる―というのが金利が上下する仕組みだ。


 今回、長期金利がマイナスとなったのは、日銀が先月末、追加金融緩和策として日本で初となるマイナス金利の導入を決めたためである。マイナス金利政策は、民間銀行が日銀に預ける資金の一部に手数料を課すものだ。日銀の決定を受け、銀行などが少しでも高い利回りの国債購入を加速させたことから価格が上昇し利回りが急低下した。


 マイナス金利は、日銀にある資金を世の中に回し、企業の設備投資や家計の消費を活発にして景気を刺激し、物価上昇につなげることを目指している。住宅ローンなど世の中の金利が全体的に下がる効果もある。金利低下に伴い、運用する魅力が薄れる日本円を売って外貨を買う動きが広がり、円安を促すことにもなるとされる。………(2016年2月10日)<記事全文>

【中国新聞】<社説>
■長期金利マイナス 緩和のリスク直視せよ 

 マイナス金利という「劇薬」を日銀が投じてまだ10日余りなのに、市場の予想をはるかに超える影響が広がっている。きのうは長期金利の代表的な指標である10年国債の利回りが初めてマイナスとなった。


 普通はお金を預けると、預けた側が利子をもらえる。しかしマイナス金利になると逆に、預金者に負担が生じる。今回は、銀行が日銀に預けなくなるなどして行き場を失ったお金が、国債に向かって生じた「国債バブル」といえる。


 しかし日本の財政は火の車で本来なら、こうまで買われるはずもない。日銀が金融緩和策の一環で国債を大量に買い続けることへの安心感から、需要が過熱しているにすぎない。


 きのうは株売りが、さらなる国債の買いにつながる負の連鎖を生んだといえよう。米国の経済悪化の懸念などから円相場が一時114円台に達したこともあって、日経平均株価は900円以上も急落した。
………(2016年2月10日)<記事全文>


【山陰中央新報】<論説>
■マイナス金利の波紋/負の影響含め説明不足だ 

 日銀がマイナス金利の導入を決めた波紋が広がっている。預貯金金利が一斉に下がるとともに、日本の成長力や企業向け融資金利の目安となる長期金利が初めてマイナスをつけた。日銀は脱デフレ効果を強調するが、新しい政策に国民の不安がうかがえる。負の影響を含めた説明が不足していないだろうか。

 これまでの大規模金融緩和に加えて日銀がマイナス金利を決めたのは、金融市場の金利全体を一段と低下させ、企業への貸し出しなど経済活動全般を活発にすることが狙いだった。それにより物価の上昇基調が維持されデフレから脱却できる、との筋立てだ。

 金融機関が日銀に持つ預金口座へマイナス金利を適用する新政策のスタートは今月16日からだが、金融市場では、既に先行してさまざまな金利が下がっている。

 国民がとりわけ気になるのが預貯金金利の動向ではないか。民間銀行やゆうちょ銀行が定期預金などの金利を軒並み引き下げ始めており、年金と蓄えが頼りのお年寄り世帯は、特に不安を強めていることだろう。

 一方、住宅や自動車の購入でローンを利用する人にはメリットが予想される。長期金利は銀行などが住宅ローン金利を設定する際の目安となっており、今後さらに下がる可能性があるからだ。………(2016年2月10日)<記事全文>

2016/02/10 11:40

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