47NEWS >  47トピックス >  社会

47トピックス

【甘利経済再生相辞任】任命責任を明確に示せ


【デーリー東北】<時評>
■国会と捜査当局にはさらなる疑惑解明が求められる 

 甘利明衆院議員が週刊文春の報じた金銭授受疑惑で経済再生担当相を辞任した。大臣室などで千葉県内の建設会社側から現金計100万円を直接受け取ったと認めた以上、当然の決断だろう。

 週刊文春の報道は、都市再生機構(UR)とのトラブル解決の謝礼などとして、秘書を含め甘利氏側に建設会社側から提供された現金や接待などが、証拠が残るものだけで1200万円に上るという内容だった。

 甘利氏は受領した100万円を、政治資金として適切に処理したと強調する一方、秘書が現金や接待を受け、現金の一部を使い込んだことは知らなかったという。辞任の理由として秘書の監督責任を挙げ「なぜ秘書は自分に相談しなかったのか」と自問自答したが、他の国会議員は秘書との関係について「他山の石」とすべきだろう。

 もう一つの理由が国会審議への影響だ。甘利氏の経済演説を野党5党が衆院でボイコット、2016年度予算案を審議する衆院予算員会も2月1日以降に先送りされた。予算委などで追及を強める構えだった野党側には、出はなをくじかれた思いがあるかもしれない。

 ただ甘利氏は今回の記者会見を「中間報告」と位置付けた。あっせん利得処罰法や政治資金規正法に違反する疑いも浮上しており、国会と捜査当局にはさらなる疑惑解明が求められる。

 12年末に発足した第2次安倍内閣以降の閣僚辞任は4人目。甘利氏は「アベノミクスの司令塔」を自任し、大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)の交渉も担ってきた内閣の中枢だっただけに、政権に与える打撃は桁違いに大きい。安倍晋三首相は「職務に引き続きまい進してもらいたい」と、かばう姿勢を取ってきたが、問題の重大さへの認識が不足していたのではないか。

 首相は今後の国会や夏の参院選への影響を避けるため、甘利氏の辞表提出直後、後任に石原伸晃元環境相の起用を決め、態勢立て直しを図った。しかし、自ら認めた甘利氏の「任命責任」を、具体的にどう取るのか明確に示す必要がある。………(2016年1月30日)<記事全文>

2016/01/30 12:18

ロード中 関連記事を取得中...


コメント