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【廃棄食品横流し】 闇の背景を社会全体で考えたい


【愛媛新聞】<社説>
■廃棄食品横流し 闇の背景を社会全体で考えたい 


 廃棄処分されたはずの食品が消費者から見えない経路をたどって、店に並べられていた。食の安全を揺るがす事態である。
 愛知県の産業廃棄物処理業者「ダイコー」が、「CoCo壱番屋」の廃棄カツを岐阜県の製麺業者「みのりフーズ」に横流ししていた事件が、拡大の様相を呈している。みのりフーズの倉庫からはカツ以外にも、他のメーカーのマグロの切り身やケーキ、みそなど108品目にも上る製品が散乱しているのが見つかった。ごみとして扱われているので衛生面に不安が募る。
 製造・販売元は大手を含む全国に広がっている。8年以上前に賞味期限が切れたものもあったというから、長年、常態化していた疑念が拭えない。
 愛知、岐阜両県警が合同捜査中だが、徹底した全容解明を求めたい。国も、他に同様のケースがないか実態把握を急がなければならない。
 廃棄物処理法の規定では、適正に廃棄したかどうかは自己申告で済む。今回、その抜け穴が悪用された。ダイコーは処分方法などを記載する管理票にうその記載をし、堆肥にしたと報告していた。現在は努力義務にすぎない排出業者による現場確認の義務化や、偽りの報告への罰則強化も検討せねばなるまい。
 流通業者側にも問題がある。冷凍カツは、みのりフーズを経て複数業者の転売を繰り返し、スーパーなどで格安品として売られた。関わった業者は「普通仕入れ先は聞かない」という。安ければよしと、流通履歴を把握しようともしない業界の体質を改めない限り、同様の事態は再び起こり得る。格安競争を理由に、食の安全をおろそかにすることは許されない。
 だがそもそも、なぜこれほど多くの食品が捨てられているのか。背景を直視し、廃棄食品自体を削減することも重要だ。 ………(2016年1月25日)<記事全文>

2016/01/25 17:00

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