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【安保法案の行方】与党、採決時期描けず 対案修正協議が不透明


 与党が参院特別委員会で審議中の安全保障関連法案採決に向けた道筋を描けないでいる。参院は衆院に比べて野党勢力が多く、採決に絡む参考人質疑や公聴会の日程が与党ペースで決められないため。対案を提出した野党との修正協議の行方が不透明なこともある。衆院の「60日ルール」が適用可能となる9月14日よりも前の採決時期を探るが、早くも与党内では、ずれ込みもあり得るとの声が出始めた。

 ▽時期尚早
 「今の段階で見通せない」。公明党の西田実仁参院幹事長は26日の記者会見で、安保法案の採決時期について言葉を濁した。自民党の佐藤勉国対委員長も「決まっていない」と、苦々しげに記者団に語った。

 参院特別委が積み重ねた審議時間は、この日までに計約63時間。順調に進めば、9月第2週後半には与党が採決の目安とする約100時間に達することから、与党は「9月11日の特別委で可決し、その日中に本会議で成立させる」(自民党幹部)日程を描いていた。

 だが、この段取りは早々につまずいた。採決への「環境整備」となる参考人質疑を今月28日に行うとの与党提案を民主党が「時期尚早だ」と拒んだためだ。公聴会も日程を提示できていない。

 ▽「首相交代」
 野党側との対案や修正案をめぐる協議も与党側を悩ませる。安倍晋三首相は26日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し「誠意を持って対応しよう」と強調した。法案審議で野党側に丁寧に対応していると国民に印象付ける狙いだが、自民党筋は「合意できなければ、どこかで打ち切らねばならない。採決時期に絡むだけに難しい判断になる」と予測する。

 採決日程には9月の自民党総裁選も密接に関係する。法案審議のさなかの選挙戦になれば、与党にとって審議の阻害要因となりかねない。閣僚経験者の一人は「安倍首相が、近い将来に交代する可能性があると野党が主張し、審議を中断させかねない」と指摘する。

 ▽方程式
 法案への反対世論の拡大もある。学生らの団体が大規模集会を8月30日に国会周辺で開く構え。10万人を目標に参加を呼び掛けており、採決を急ぐ与党に対し一定の圧力になるのは確実だ。
 
こうした状況の中、与党内からは採決に関し、衆院で再可決・成立させる「60日ルール」が適用可能な9月14日以降にずれることは不可避だとの見方が出始めた。

 「さまざまな要素を考慮しなければ日程は決められない。解くべき方程式が一層複雑になってきた」。自民党の参院幹部は表情を曇らせた。

 (共同通信)

2015/08/27 11:17

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