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【サッカー女子W杯】大会ごとに人気上昇 実力差や環境面などに課題も

約5万3千人が詰めかけた開幕戦で、盛り上がるカナダサポーター=6日、エドモントン(AP=共同)
 サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」が2連覇を目指す女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会が盛り上がりを見せている。女子W杯は大会ごとに徐々に規模を拡大し、人気も着実に上昇。ただ、各チームの実力差が大きいことなど今後に向けた課題も多い。

 ▽拡大路線

 1991年に国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界選手権として、第1回大会が中国で開催された。名称がW杯となったのは99年の第3回米国大会から。4年に1度開かれ、今回が第7回となる。2019年にはフランスで行われ、日本は23年大会開催国に立候補することを決めている。

 参加チーム数も大会の発展とともに増加している。12チームでスタートし、第3回から16、今大会から24に増えた。この流れは現在32チームで争われている男子のW杯と同じだ。FIFAのヌセケラ女子委員長は「この10年、女子サッカーは全世界で発展した。さらに広げていくために、参加チーム数を増やすことは重要だ」と今後も拡大路線を進める方針だ。

 女子の普及に力を入れるFIFAは、現在2900万人という競技人口を19年W杯までに4500万人まで増やそうと呼び掛けている。

 ▽汚職事件も杞憂

 その動きを後押しするように、今大会の観客動員やテレビ視聴者数も伸びている。FIFAによると、1次リーグの36試合を終了した時点で総入場者数は前回大会を早くも上回り、約88万5千人に到達した。試合数が増えたとはいえ、過去最多だった99年米国大会の約119万人を超える勢いだ。地元カナダが登場した6日の開幕戦は約5万3千人を集めた。

 テレビ放送も好調で、米国―スウェーデンは米国内で450万人が視聴。放送した米テレビ局FOXのサッカー中継史上最多記録を塗り替えた。開幕前に発覚したFIFAの汚職事件の影響が懸念されたが、 杞憂 (きゆう) に終わった。

 ▽人工芝問題も

 一方でドイツが10―0でコートジボワールを下したように、熱気に水を差すような大差の試合が目立つ。参加数が増えた今大会では強豪国と追う国との実力差が浮き彫りになっている。メキシコのクエジャル監督は「努力はしているが、差は大きい。状況はすぐには変わらない」と話す。サッカーだけで生計を立てられる選手はひと握り。環境面で国によって大きな違いがあるのが実情だ。

 待遇面を見ても男子に比べて大きく劣る。今大会の賞金総額は前回の約2倍の1500万ドル(約18億4500万円)となったが、男子の14年ブラジル大会は4億7600万ドルと30倍以上多い。

 さらに今大会は男女のW杯を通じて初めて、体への負担が大きいとされる人工芝ピッチが使用されている。男子W杯は天然芝で、差別だとして米国代表FWワンバック選手らがカナダの裁判所に提訴した。最終的に法的解決は断念したが、同選手は「女子スポーツをフェアに扱う動きが大きくなっていくことを期待する」との声明を出し、大会の在り方に一石を投じた。

 (共同通信)

2015/06/22 13:40

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