【食育】不足に対する、いても立ってもいられない強迫観念か 15%の子どもにサプリ
【山梨日日新聞のコラム】 南仏の小さな村で始まった食の革命。子どもたちの健康を守ろうと村長さんが断行したのは学校給食をオーガニック(有機食材)にする試みだった。地元産の安全な食材や、子どもたち自身が学校菜園で育てた野菜を使う。自然に寄り添った食が村人の意識を変えていった…オーガニック給食を実現しようとすると、コストや一定量の確保など課題は多い。8月から北杜市は一部の小中学校で農事組合が出荷する野菜を使って試行に入った…(2009年10月4日付「風林火山」)全文
【愛媛新聞のコラム】 「服用」なのか、それとも「食べる」だろうか。幼稚園児らの保護者の15%が子どもに健康食品のサプリメントを与えている、との新聞記事を読みながら、冒頭のようならちもないことを考えていた…
そこで思い出すのが、本紙文化面に載っていた分子生物学者福岡伸一さんの「見聞録」だ。お金とサプリをめぐる人間の行動に同じ心的傾向を見いだしていた。不足に対する、いても立ってもいられない強迫観念である…(2009年7月8日付「地軸」)全文はこちら
【山陽新聞のコラム】 今年の食育白書が全国に広がりつつある「弁当の日」に注目している。香川県綾川町の滝宮小学校の竹下和男校長(現・綾上中学校長)が二〇〇一年から始めた食育運動だ。給食の代わりに、月一回、五、六年生が弁当を自宅で手作りして学校へ持って行く。献立作りから材料の買い出し、調理、後片付けまで児童だけで行い、親は手伝わないのが決まりである。…竹下さんによると、単身赴任のお父さんや病気で入院したおばあちゃんのために弁当を作った子どももおり、家族は感動で涙を流しながら食べた。弁当作りには、子どもたちを成長させる力があるのだろう。…家族のきずなを深めるきっかけになる。弁当の効用を見直したい。(2009年5月29日付「滴一滴」)全文
【奈良新聞のコラム】 …農水省は小中学校が校内で炊飯し、炊きたてのご飯を食べてもらうよう、生産者団体に炊飯器の購入費用を補助するという。2009年度補正予算案に約10億円の費用を計上した。コメの消費拡大や地産地消を促すためというが、ホカホカご飯のおいしさを味わえば、子どもたちは米食にめざめるかもしれない。(2009年5月12日付「国原譜」)全文
【下野新聞のコラム】 …今月は、大幅に改正された学校給食法施行の月でもある。改正法には食材の生産や流通、食文化などを学ぶ食育の視点が盛り込まれた▼脱脂粉乳世代には現在の給食は「ごちそう」で隔世の感がある。時代とともに変わる給食の役割についてあらためて考えたい。(2009年4月19日付「雷鳴抄」)全文
【河北新報のコラムから】 変な時代もあったものだ。コメを食うとバカになるという「米食低脳論」が昭和30年代に一世を風靡(ふうび)したことがある。慶応大医学部教授が唱え、著書はベストセラー。みんな本気にしたらしい。同時期に「栄養改善運動」なるものを政府が展開したからだ。バスを改造したキッチンカーを走らせ、2万カ所もの会場で料理講習会を行った。もちろんメニューは欧米風。実はこれ、米国が資金を出した。条件はたった一つ、料理に小麦と大豆を必ず使うこと。…先の国会で学校給食法が改正された。給食を食に関する指導の場として明確に位置付け、地場の農産物の積極的な利用を進めるという内容だ。文科省は米飯給食の現行週3回を増やす検討も始めている…食育でもう一度、日本型に戻す機会が巡ってきた。(2008年7月6日付「河北春秋」より)
「食育」重視へ目的転換 学校給食法初の大改正へ(2007年11月25日、共同通信)
【河北新報のコラムから】 正式名称は何やら長ったらしいが、略称は「こめこ議連」。自民党の国会議員らが集まってつくった。こめこ? 漢字では「米粉」。小麦粉に代わる食材として脚光を浴び始めた。米をひいた粉は昔から和菓子の材料に使われてきた。…最近の米粉は非常に粒が細かい。超微細粉砕という新たな技術開発によって生まれた。この技で、おいしいパンも焼ける粉になったと言われる。コンビニ大手のローソンが国産米粉だけを使ったパンを先月、関東地区で発売し、9月からは全国に広げる。家電メーカーは米粉パンが焼けるホームベーカリーを販売。給食に米粉パンを使う学校も…(8月13日付「河北春秋」)
【南日本新聞のコラムから】 …脚光を浴びているのが米を製粉した「米粉」だ。小麦粉高騰の影響でネックだった価格差が縮まりパンやケーキ、めんといった新商品が次々に世に出ている。特に米粉を使ったパンはブームの到来を予感させる。…世界の穀物事情に思いをめぐらすと、やはり米の出番である。…米粒だけを食べるという固定観念が変われば瑞穂の国の未来も見えてくる。(7月31日付「南風録」より)

